なぜ日本語はなくなってはいけないのか

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なぜ日本語はなくなってはいけないのか

  • 著者名:齋藤孝
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 草思社(2022/04発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794225726

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内容説明

長年、日本語教育に心血を注いできた著者が、
満を持して世に問う「日本語論」!

日本語が置かれた現状に警鐘を鳴らすとともに、
ではどうすれば日本語を守ることができるのか、
見事な日本語の実例を豊富に挙げながら論じる。

【目次】
はじめに

第一章努力しなければ日本語は守れない
失われてしまった言語たち/日本では取り上げられない言論圧殺問題/あるカザフ人女性の痛切な訴え/再教育施設のおぞましい内実/繰り返された「文化大革命」/中国各地で同様の問題が起きている/言語を守ることは人権を守ること/言語が奪われるとはどういうことか/消滅の危機にあるアイヌ語の美しさ/さまざまな言語を認め合う時代/多様性と逆行する英語の圧力/世界言語=優れた言語ではない/日本の総理は海外で英語を話すべきか/英語ができなければビジネスはできない?/英語コンプレックスに立ち向かったガンジー/日本語はいつまでも「当たり前なのか」/日本語を守るために必要なこと

第二章 日本の精神文化が失われつつある
『日本語が亡びるとき』の問題提起/日本語の水準と誇りをいかにして保つか/古文・漢文はオワコン?/失われつつある文語体の魅力/かろうじて日常に残る文語体だが……/文豪の語彙力が失われつつある/素読世代が生み出した傑作『渋江抽斎』/素読で日本語の精神を身体化する/福沢諭吉のユーモアあふれる日本語/方言が失われつつある/日本語で先人と感覚を共有する/「日本人に生まれてよかった」と思えるか/漢字が教えられていないという大問題/小学校の国語の教科書は薄すぎる/『声に出して読みたい日本語』が誕生した理由/『にほんごであそぼ』に関わって気づいたこと

第三章 日本語はなぜ貴重なのか──その特徴と魅力
謎に包まれた日本語の起源/日本語に革命をもたらした言文一致運動/日本語には主語がない/日本語文は三種類の述語で構成される/日本語と主客未分の哲学/「こと的な世界観」に生きる日本人/「お茶が入りました」のメンタリティ/省略を重んじる日本語の美学/「省略の美」は海外にも受け入れられている/「あいうえお」の語感と独自の意味/日本語と身体感覚のつながり/海外から見た日本語の特徴/日本語の特徴は柔軟性にある/西田幾多郎の「国語の自在性」

第四章 日本語を守るためにはどうすればいいのか
幼児期から名文に触れさせる意味/日本語が言葉の感性を高める/子どもは名文に感応する力を持っている/暗誦文化の復活がカギ/多様なニュアンスの込められた文学日本語/読書体験の重要性/「精神の継承」という奇跡を味わう/文学は「奥行きのある解釈」を可能にする/翻訳書で日本語を楽しむ/俳句ブームは一つの希望である/英語しか認めないのは時代遅れ/企業が英語力よりも大切にすべきこと/英語力と世界的な才能は無関係/日本の文化を守ることも大切/吉田松陰の徹底した無私の姿勢/日本の精神をどう受け継ぐか

おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

47
タイトルに惹かれて、またまた買ってしまった齋藤先生の日本語についての本。日本語が持つ繊細さを始めとする数々の特徴を維持するためにも、幼時からの教育、殊に音読を大切にすることや名文に多く触れさせること、という趣旨は以前と同様ではあるが、今回は英語との関わりで論じられている部分が多いように思う。日本語の消滅とまでは行かなくても、日々その変質が進んできているという。一部の企業による社内公用語の英語化や日々使われる言葉の中でのカタカナ語の多用など、将来の日本語についての影響を真剣に考えていくべきではないだろうか。2022/04/02

ageha

6
日本語がなくなると考えたことはなかったが、もっと危機感を持つ必要があると思った。最近、古典に触れる機会が少し増えたが、やはり難しいし、読めない。それでも、昔授業で暗唱したものは何十年たっても覚えている。やはり、国語教育は重要だとますます、実感。英語の前に日本語だ!!と強く言いたい。図書館本だが、これは購入を検討。2022/11/04

良さん

5
この書は、日本語に携わる人、日本語を大切にしたい人にとっての福音である。十年前の水村美苗の『日本語が亡びるとき』でショックを受け、高校現場で何とか日本語を大切にする姿勢を教えてきた。しかし、事態はあまり好転せず。文科省は『羅生門』『山月記』『こころ』『舞姫』を「言語文化」に追いやり、実用を押しつける。これでは逆だ。と思う。スマホのスクロールでことばが読み飛ばされていくなか、何とかして日本語の豊かな読み手、書き手を育てていきたい。 【心に残った言葉】公共のために責務を果たそうとする精神を共有(197頁)2022/06/12

Go Extreme

4
努力しなければ日本語は守れない: 言語を守る=人権を守る 消滅の危機にあるアイヌ語 日本の精神文化が失われつつある: 日本語の水準と誇り 古文・漢文はオワコン? 文語体の魅力 文豪の語彙力 素読世代 先人と感覚を共有 日本語はなぜ貴重: 日本語の起源 言文一致運動 主語がない 三種類の述語 主客未分の哲学 こと的な世界観 日本語を守るために: 幼児期から名文に触れさせる 日本語が言葉の感性を高める 暗誦文化の復活がカギ 読書体験の重要性 精神の継承 吉田松陰の徹底した無私の姿勢 日本の精神をどう受け継ぐか2022/04/29

*みかん*

2
日本語 母国語について改めて考えさせられました。2022/12/24

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