内容説明
昭和は“円本”に始まり『ノルウェイの森』に終わった。激動の64年を彩った「あの本」の誕生物語。
(※本書は2002/7/1に発売し、2022/4/13に電子化をいたしました)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
村上春巻
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☆☆☆☆
サトル
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円本ブームの立役者となった改造社の現代日本文学全集に始まり村上春樹「ノルウェイの森」に終わる、昭和史を飾ったベストセラー作品のガイドブックとも云える内容で、各年ごとに分けられ羅列的に進んでゆくが、戦後のスクラップ・ラッシュの世相あたりから興味深いエピソードなども随所に盛り込まれ、これまでの断片的な記憶が鮮やかに繋がってゆく感覚になった。個人的には光文社のカッパ・ブックスが一世風靡した時代が懐かしく、村上龍「限りなく透明に近いブルー」のショッキングな場面に触れて、激動の昭和を改めて振り返ることが出来た。2020/01/05