内容説明
皇族から一民間人へ。それは「二重の人生」だった――。
祖父で軍令部総長を務めた伏見宮博恭王の家庭での姿、広い邸と家族一人ずつの別荘、親と離ればなれの教育、幼い頃からの公務、皇太子(現上皇)との日光疎開、皇籍離脱、米ケンタッキーへの留学、外資系企業の営業、菊栄親睦会、そして「皇族」への思い……。
90歳を前になお鮮明な記憶が紡ぎ出す数奇な物語。
貴重な写真も多数収載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばう
70
★★★世襲親王家の中で一番古く格が高いとされる伏見宮家最後の宮様であった伏見博明氏の口述を本にしたもの。戦前の宮家の暮らしぶり、戦後の皇籍離脱後の生活、民間人となっても続く皇室との繋がりなど興味深い話ばかりでした。他の人から見れば随分窮屈な生活だと感じても、生まれた時からそういう環境の中で育ったのならば、それが当たり前の事として受け入れられるのだろうな。本の内容もさることながら、博明氏の朗らかで温かいお人柄が伝わってくるので最後まで飽きる事なく読む事が出来ました。2022/12/26
やじ
17
ジェンダーレスを異様に持ち上げる勢力と、それをもてはやすマスゴミにより「女性・女系天皇」の何が悪い的な雰囲気が出来上がりつつあり危機感を抱いています。筆頭一位の宮家にお生まれになり、お父様が早逝され海軍大将の御祖父様に可愛がられ、亡くなられた後に家長となられ14歳で宮家から降家させられた。天皇家の万が一の際の血のスペアとして育てられ、親とお風呂に入った事もなく、とても寂しい思いをされたそうだ。(宮家の跡地の一部はホテルオークラ)本日は悠仁親王殿下が中学をご卒業されます。秋篠宮家は次代の天皇陛下がお2人も2022/03/17
なにょう
16
2024年現在、御年92歳。もとの皇族。海軍に入るはずがその前に終戦がきて、学校を出てからアメリカに留学。アメリカのケンタッキー州に留学。ケンタッキーフライドチキンとは言えどもそこはどこ?英語をものにして外資系企業に入り営業職を歩む。興味深い人生だ。★徳川慶喜公の曽孫にあたる方で、まさか慶喜公も子孫が海を渡るとは思ってもみなかっただろう。2024/08/17
Sakura
16
伏見宮家に生まれ、戦後GHQにより皇籍離脱された第24代当主伏見博明氏。恵まれた子供時代を過ごしつつも、自分から何を食べたいということなどありえず、出たものは食べる、絶対に残してはいけない。天皇をお守りするために宮家がある。何かあったら真っ先に皇室を守る。そりゃあ「一般の方が皇室に入るのは大変」だろうし、昔と違って情報が何でも入ってきてしまう令和の若い皇族たちは大変でしょうね。でもあっけらかんとした物言いの博明氏は、明るくて気さくな感じがしました。2022/06/04
mitubatigril
10
旧皇族の伏見博明さんに旧皇族とは?一般人としての人生を語って頂き編集者の質問に答えて頂く形で一冊にまとめられている。 何冊か同じような感じで旧宮家の方の作品を読んでいたが一番分かりやすく理解しやすい感じがする。 世間的に色々と取り沙汰されてる問題には言及はされてないが 何となく分かる気はした。 2022/07/16
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