内容説明
私たちはなぜ,なんのためにボランティアをしているの? いっけん自明に思えて,実は難しい問題に,「自発性」「無償性」「公共性」を切り口としつつ,ゆるく非真面目に考える.これから始めたい人,続けてきたけど疲れ気味の人,そしてまったく興味がない人にも読んでほしい,ボランティアという営みの奥行きと面白さ.
目次
はじめに┴序章 「戦後七〇年」の国際社会┴1 秩序の構造的変化┴2 ウクライナ危機の意味┴3 プーチンというファクター┴第1章 ウクライナの政変とクリミア編入┴1 ヤヌコビッチ政権崩壊┴2 クリミアの「再統合」┴3 プーチン、編入を決断┴4 冷戦の再来┴5 東部二州が「独立宣言」┴6 紛争の激化┴7 困難な和平への模索┴第2章 戦略なき独立 ウクライナ略史┴1 近代まで┴2 ソ連時代 チェルノブイリの衝撃┴3 オレンジ革命┴第3章 漂流する世界┴1 戦後秩序の「制度疲労」┴2 プーチンの世界観┴3 安全保障環境の変化┴4 中国との関係┴5 日ロ関係┴第4章 ロシアの将来 プーチンなくしてロシアなし┴1 右傾化するロシア┴2 反動┴3 プーチンの戦略は変わったか┴おわりに┴主要参考文献┴「ロシアとプーチン政権の歩み」関連略年表
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さぜん
41
課題レポートの参考にと手にする。国や市場のシステムがボランティアやNPOを都合よく利用する「ネオリベラリズム」はちょっと納得。民間企業の活動範囲を広げ奨励し評価する制度を作り出した。国がカバーできない領域を市民が自発的に補うのアリだと思う。動員されてるのかもしれないが、誰かがやらなくてはいけない、手を差し伸べなくてはならない事はこの世の中にはたくさんあるのだから。2021/07/19
秋 眉雄
21
『「ボランティアとは何か」と尋ねられて、答えるのは難しい。どんなにボランティア活動に熱心な人でも、ボランティアとは何かと聞かれたら、すぐに答えられる人は少ない。答えられたとしても、みんなが納得するものであるものにはならない。だから議論が起き、議論は尽きない。生真面目な議論が延々と続く。だからボランティアって難しいと思われてしまう。』良いことしようと思っても、そこには説明が必要らしくて、あんまり賢くないボクにとって世の中はホントに難しいことばかりだなと思います。2023/02/12
May
6
経験から得られた経験知を語るのではなく、学術知を援用しながら語る著者の主張:ボランティアは国家や市場に都合よくつかわれるが、ボランティアがなければより困る人たちがいるのだから、ボランティアが動員されていると批判するのではなく、ボランティアを通じて他者と交わりながら、国家・市場システムを取り崩していく身振りを身に着けることが大事。国家・市場システムを批判し今ある世界に代わる理想像を出すのではなく、今あるシステムがうまく機能しないところに入り込み、他者と共に生きる空間にすることが大事。とても良い読書でした。2024/05/18
ゆーま
6
図書館で見つけた薄い1冊。 そういえばボランティアってなんだろうと思ってきになったので、読みました。30分で読めましたがそこにはボランティアの意味がたくさんの議論から生まれた本当の意味について書かれてあり1つ学びが増えました。 ボランティアを日々している人、私は一体なんのために?と思うのであればぜひ読んで見てほしいです。2021/08/09
山崎にう
5
図書館本。ボランティアに関しての考察、ボランティアの三大要素、自発性・無償性・公共性についての考察。ボランティアとケアのする・されるという関係性の類似とそこから得られる視点。ボランティアと政治性について、など。薄い冊子だが、ボランティアについての興味深い論点が数多く指摘され、考えを深めるきっかけになる。2020/07/01
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