講談社現代新書<br> 人生百年の教養

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講談社現代新書
人生百年の教養

  • 著者名:亀山郁夫【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 特価 ¥499(本体¥454)
  • 講談社(2022/04発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065277218

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内容説明

自分の人生と戦い続けるためにーー老いてこそ真価を発揮する教養とは何か。
読書、音楽、外国語、老い……、ドストエフスキー研究の第一人者が多角的な見地から真の「教養」に迫る。

●時を経た「再読」が、老いてからの可能性を教えてくれる
●教養人の知識は、つねに「哲学」に裏付けられている
●苦手なもの、嫌いなものこそ可能性の泉となる
●大江健三郎と村上春樹から考える「教養の継承」
●難解な長編小説を読むコツは、冒頭三十ページの二度読み
●英語を学ぶことで失うもの、母語の重要性
●検索エンジンでの複数の語をぶつけあって生まれる「知」
●豹変を恐れるな、隣人の「愛」を模倣せよ
●老いをどう乗り越えるかーーエネルギー源としての「忘却」

本書の内容
序章   人は信念とともに若く
第一章  「教養」、すこやかな喜怒哀楽
第二章  少年時代 「私」という書物1
第三章  青春時代 「私」という書物2
第四章  「私は外国語が苦手」
第五章  モンタージュ的思考
第六章  実践の技法
第七章  俯瞰的思考
第八章  老いの作法

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねこ

129
楽しく読ませて頂きました。著者はロシア文学者であり、名古屋外国語大学学長。74歳。著者曰く「教養とはあくまで自分と他者の関係性のなかで、それが共有されることで初めて価値を持つ知の体系である。その意味で教養とは対話とコミュニケーションの問題でもある」と。本書は基本、学生達に向けて書かれています。だって大学長だもんね。それなのに自分のトラウマや苦手な事、失敗した事がてんこ盛り。そしてAIやメタバースの今後をかなり心配されている。凄い人だなぁ。最後に「感謝の思いを通して表現のデリカシーを学ぶ」が心に刺さりました2023/05/03

KAZOO

94
人生百年の教養という題名ですが、何方かというと亀山先生の自分のたどってきた道などを示しながらの読者などから得られた知識などを神氏に生かしていくということなのでしょう。ドストエフスキ―の作品の訳で知られた先生ですがあまり語学は得意ではなかったようですね。ただ様々な交友などで人生を楽しく過ごしておられる感じがしました。2022/05/05

momogaga

48
人生百年が当たり前になる時代の教養のあり方について貴重なヒントを与えてくれた。特に第8章の「老いの作法」は、読書メーターの仲間に是非読んで欲しい。2023/04/17

フム

39
ドストエフスキー翻訳者であり、東京外語大学の学長まで勤めた筆者が教養人であることは一般的には疑いもないわけだが、本書で語られる読書遍歴や学びの歩みからは、なんとも弱気で自信がないコンプレックスの塊のような自己が明かされていて、その誠実さに共感しつつ読んだ。子どもの頃読んでいた本に人生のモデルがある、というのは振り返ると私もそうだし、人生の謎を解きたいという願望や絶え間ない自己発見の中で生きていきたいというのも同じだった。2022/06/23

テツ

23
ドストエフスキー作品の翻訳でおなじみの亀山郁夫さん。(ぼく自身のことは棚に上げつつ)この年になり他者と接すると、それぞれの積み上げてきた教養とそれに伴い練り上げられてきた人格の差というものがはっきりと判るようになってきた気がする。そうしたものがあまりにも薄っぺらい人間ってやっぱり面白みがないなあと感じる。自分自身が人生の歩みの途中で触れてきた文学や音楽から何を感じそこからどう思考したのか。人間的魅力の大部分を占めるであろう教養と知性と品格。死ぬまでに少しでも鍛え上げていきたいものです。2022/05/06

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