内容説明
【伊坂幸太郎史上最強のエンタメ小説<殺し屋シリーズ>、『グラスホッパー』『マリアビートル』に連なる待望作!】
<<鳴りやまぬ驚愕と感涙の声!>>
★2020年の年間文庫ランキング4冠達成!
★2018年 本屋大賞 ノミネート作!
★第6回静岡書店大賞(小説部門) 大賞受賞作!
★フタバベストセレクション2017(フタバ図書) 第1位!
最強の殺し屋は――恐妻家。
物騒な奴がまた現れた!
物語の新たな可能性を切り開く、エンタテインメント小説の最高峰!
「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。
一人息子の克巳もあきれるほどだ。
兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。
引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。
こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
739
文具メーカー営業という表の顔をしながら裏では一流の殺し屋である兜の家族の物語でした。面白かったです。構成が良く出来ていて、設定も上手いし最後まで飽きずに進みました。最後はホロリとするような終わり方で巧い。アクションシーンは映像が目に浮かび、兜は最後までカッコよかったです。嫁に頭が上がらないところも良いですね。2020/10/02
白いワンコ
517
共通の様式を持ちながら、読後感の異なる殺し屋シリーズ。3冊目『AX アックス』でこんな気持ちにさせられるとは、想像の範囲外だった。(…泣かされないぞ)と思い読み進め、「汚い仕事をずっとやってきたので」(354頁)で涙腺崩壊…意外過ぎる感動に、ぜひ浸って頂きたい2020/07/13
たかちん
458
伊坂ワールドに夢中になり、一気読みした。 殺し屋なのに恐妻家、そのコントラストがユーモラスであるが、加えて感動も驚きもあり、全体としてとても印象に残るエンタメ作品だった。2020/03/04
nanako
423
死について、生き方について、家族について考えさせられますが、会話やテンポはいつもの伊坂幸太郎。笑いながら泣かされました。2020/05/09
五右衛門
393
読了。随分待ってあっという間に読み終えちゃいました。やっぱり良いよね。伊坂節。兜登場しかも家族ぐるみでした。他の殺し屋も家族という背景を抱えていました。克己くん胸を張って自慢してください。あなたの父上は立派な?男でしたよ。しかも最終場面で妻と知り合った場面泣きながら心が温かくなり、仲介役のロボット医師をやっつける辺り又してもぐーを握り締めガッツポーズしてました。殺し屋シリーズ待望論者です。待ってます。この声って伊坂さんに届いて~2020/02/28