内容説明
100年愛され続け、日本版だけで累計100万部を突破している、ベストセラー&ロングセラー本がオールカラーのイラストつきで登場。現代人の心にも突き刺さる、100年後にも残したいメッセージ。子どもたちだけではなく、大人も必読の、名著中の名著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
84
児童書版▽「パパラギ」とは文明と物質が世界を豊かにすると信じて疑わない人々のこと。最初にこの本が書かれたのは第1次世界大戦前(100年前)で南の島の族長がヨーロッパで見聞きしたことを書いた演説集▽服と靴について。住まいは石の箱。物に執着する。お金という病気にとりつかれている。機械は奇蹟的だが不完全。職業は苦しみ。時間の恐怖。偽物の暮らしが好き。「知識」の重荷で疲れて老人のようにしぼんでいる▽物質社会に対する皮肉と批判。島の自由で豊かな暮らしについて語る▽「物について」1p目に誤字あり。2021年発行2025/09/29
樋口佳之
38
これははっきり児童を対象にしたもの。こういう児童書が半世紀ほど前、自分の子ども時代にはまず無かったと思われ。人類が宇宙にまで進出し、鉄腕アトムの時代。2025/10/10
りらこ
30
文明批判にも読める。でも私たちの生活からもう切り離せないものも多くなっていることにも自覚させられる。だから批判ではなくて、振り返るための価値観を揺り動かすための本として私は読む。マンションのくだりなどはその通りだ。だけどそれを快適と感じてしまっている自分にも気づく。また、自然に対して征服できるものとして捉えていた西洋文明と、共に生き甘受すべきところはするというアジア文明との違いにも気づく。もちろんサモワの考えはまたそれらとは異なるベクトルだ。受け取りつつ受け取れない、そんな複雑な感情を引き出される2022/12/06
羽雪*hane**
29
言いたいことはわかる気もするが率直に言えば、とにかく不快。白人を意味するというパパラギを、これでもかと否定批判してるだけでは?野生動物として生き抜く強さは現代の人間にはないのだし、文明すべてを批判すれば良いというものではない。そして、自然は優しい顔だけではないよね。2022/03/10
d2bookdd
23
価値観が揺さぶられる。私は、立派な「パパラギ」になろうと、努力している毎日です。それがどのように見えるのか、本書の視点も持ちながら、豊かな人生とは……考えて行きたいです。2021/12/12
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