“深読み”の技法 - 世界と自分に近づくための14章

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“深読み”の技法 - 世界と自分に近づくための14章

  • 著者名:小池陽慈
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 笠間書院(2021/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784305709516

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内容説明

学生に向けて戦略的な読解術を教えてきた著者による、よりディープな文章の読み方の解説書。
高校生から社会人まで幅広い層を対象に、表面的な理解ではない、文章の背後に広がる奥の深い世界を発見するための実践的テクニックを伝授します。

語彙や知識を増やすことで、同じ文章から受け取る情報量が大きく変わる!
意味がとりづらい難解な文は、言い換えや構造を整理する!
外国語との翻訳や古文にも、現代の文章を読み解くヒントが!
記号論や脱構築批評など、文学理論を使いこなしてより豊かな読み方に!

……などなど、試験対策やビジネス関係のハウツーとはひと味違った、文章を読むことを通じて「情報」や「表現」の受け止め方そのものを見つめ直すのに役立つ一冊です。

目次

はじめに
第1部 読むための方法
1章 読むことと知識(1) 語彙の重要性
2章 読むことと知識(2) 教科的な知識の重要性
3章 読むことと知識(3) 学術的な知識の重要性
4章 読むことと知識(4) 同時代言説の重要性
5章 難解な文とどう格闘するか 学校文法・日本語文法・やさしい日本語という視座
6章 じっくり読むことと、さっと読むこと 精読/俯瞰読み
7章 要約 内容を端的にまとめる
第2部 読むことの意味
1章 外国語の文章を読むことの意味 翻訳という視座
2章 古文を読むことの意味 現代文読解のための古文
3章 文学理論を知る意味(1) 「中心/周縁」理論・他
4章 文学理論を知る意味(2) 記号論・テクスト論
5章 文学理論を知る意味(3) 脱構築批評
6章 文学理論を知る意味(4) 言説の暴力
7章 読書の幅をいかに広げていくか
おわりに
スキルアップシート【読解スキル】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いっち

32
深読みできるようになりたい、ちゃんと読めるようになりたい。そう思い手に取った。深読みについて著者は、「時にはその一文、いや、その一単語に徹底的にこだわり、それを”深く”読むために、途方もない時間をかける。そうした時間が、思考を錬磨し、その人の思想を、あるいはその人そのものを形作ってゆく」と言う。深く読むためには、時間をかけることが必要らしい。私は効率を重視していた。一冊でも多く読みたい、早く読み終えたいという気持ちが、深読みを阻害していたのかもしれない、まずは、冊数やページ数のこだわりを捨てるところから。2023/11/11

chie

15
副題は「世界と自分に近づくための14章」。本を読むことで、世界と自分に関わりを持つことができるかどうかという疑問に、本書は答えてくれていると思う。私には、深く読むための知識が身に付いていないと痛感した。後半の「文学理論を知る意味」も、理解しながら読んでいるのに、最終的には自分の中に落とし込むことはできなかった。ただ、言葉は自由に使えるものであるはずなのに、それでいて、いざ使おうとすると、不自由なものなのだな、ということは、言葉にならずとも以前から感じていたことなのだけれど、今回、改めてそう思った。2022/06/11

目黒乱

9
深読みというから何かしら妄想を含んだ独創的な読みをする方法を教えてくれるのかと思ったら「深く読む」という至極まっとうなことを追求した本だった。前半の読解の方法も重要ではあるが、後半の文学理論入門みたいなところがよかった。現代思想(記号論・テクスト論、脱構築批評、国民国家論)について基本的なことが習得できるのでよいと思います。2025/03/28

ろぶくん

7
読むことに焦点をあてた本。たとえば、難解な文章をどう読むか、古文を学ぶ意味は何か、4つの文学理論の解説など。自分の読書技術のレベルアップの助けになるような内容で、若いうちに読んでおくとその後の読書人生が全く違うものになるのではないかと思うほど。簡単なものばかり読んでいてもだめだなと思うがそこが難しい。。。2022/03/27

乱読家 護る会支持!

6
「深読み」を国語辞典でひくと、「文章の意味を必要以上に深く読み取ること」と書かれており、どちらかといえばネガティヴな意味で取られられるようです。 そもそも「必要以上」かどうかは、「誰」の視点なのでしょうか? その人にとっての「必要」は、その時その時で変わってきます。その時に「必要」だと思えたことを読み取る、表面上の意味にこだわらず、さらに深く読む、推察する、他の情報に展開する、そして新たな気づきが得られる、時に自分の価値観や生き方が大転換する。 それが、良い意味での、本書がいう"深読み”なのだと思います。2022/06/05

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