内容説明
離婚、子育て、貧乏…。苦境に立ったときあの人ならどうするだろう。厳しくも優しい幸田文の文章から人生の指針を学ぶアンソロジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
羽
28
“まわりの不和不満から、ぐんと突き伸びて、あなたはひまわりの花のようにと心がけてください”。からりと明るく答える幸田文。昭和時代の人生相談とはいえ、なかなか為になる回答です。結婚、離婚、嫁姑問題、親子関係、貧乏、ありとあらゆる幸と不幸について、自身の経験も絡めながら、いいにくいことをいい切ってしまう幸田節は小気味よく、また、もうすこし歳をとって読むとちがう箇所に共感するだろうとも思いました。わたしも、ひまわりの花のように明るく美しく、機嫌よく、こざっぱりと暮らそう。目の前がぱあっと明るくなる本でした。2022/05/08
山猫
20
あとがきは奈緒さん。「琴と三味線」、100のうち10ずれていたらすぐわかる。でも、5とか3だったら……「なぞりのチャンス」、ああ、こういう人いるよね。文さん、上手だなぁ。真似できるものではないけど、覚えておくといつか役に立つ日が来るかもしれない。ひょいと細い首が前首になってる姿、あの細く高い声の、ゆったりとしていながら、シャキッと歯切れのいい東京弁が聞こえてきそうな写真が妙に嬉しくなる。2022/04/21
gontoshi
3
おばあちゃんの書いた文章を孫が編集して出版するいいですね。 印象に残った文章は「些細なつらぬき」でした。2023/02/19
三億横領しても会いに行く
2
結婚しなくてもいい時代になって、今だったら幸田文さんはどんなことを書くんだろうと思う。2022/05/05
コパン
0
残念…ものすごく期待していただけに、読んでいて苦しくなってきたので途中断念してしまった。 年代の差や時代背景の違い、ではない。むしろその点では私好み。しかし人生相談はその人が見えすぎてしまう。それでも私はきっとこの著者の他の本も手に取るだろう。もっと著者を知りたいから、だ。 2022/06/09