メキシカン・ゴシック

個数:1
紙書籍版価格
¥3,300
  • 電子書籍
  • Reader

メキシカン・ゴシック

  • ISBN:9784152100924

ファイル: /

内容説明

1950年メキシコ。若き女性ノエミは、郊外の屋敷に嫁いだいとこのカタリーナから手紙を受け取る。それには亡霊に苛まれ、助けを求める異様な内容が書かれており……。英国幻想文学大賞をはじめホラー文学賞三冠を達成した、新世代のゴシック・ホラー小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

104
1950年のメキシコ。大学に通いボーイフレンドや生活を満喫しているノエミ。そこへ1年前にイギリス人と結婚した従姉妹から夫に毒を盛られ亡霊も…という手紙が届く。ノエミは彼女を救うべく寂れた町にある屋敷に赴く。彼女を待ち受けていたものとは…。英国式の墓地、かつて鉱山で栄えた地で投げ棄てられるように葬られた工員たち、美形だがイヤな目をしている従姉妹の夫、悪臭を放つ父親、一家に伝わるおぞましい伝統、そして蔓延る金色の菌糸。夢と現実が混じりあい怪奇な世界に誘う。霧の中カビ臭い匂い漂うおぞましい世界。2023/03/29

藤月はな(灯れ松明の火)

81
ゴシックホラーが似合うのはムーアが広がる荒野に佇む屋敷だけではない!カラッとしたイメージがあるラテンアメリカにもその要素はしっくり合うのだと示してくれる作品が来た!舞台は1950年代のメキシコ。英国人と結婚した従姉の手紙の異様さを知ったノエミは嫁ぎ先であるドイル一族の屋敷に赴くが・・・。ハワードとの会談での持ち上げているようで蔑んでいる、ねっとりとした人種差別は映画『ゲットアウト』を思い出す厭らしさに満ちている。だが、それ以上に様子が可笑しくなってくるノエミを侮りつつも言い寄るヴァージルが気持ち悪すぎる。2022/07/06

HANA

72
人里離れた場所に建つ館、何かを隠していそうな住人、囚われの佳人と彼女を訪ねて来たヒロイン。と古典的なゴシック小説を踏襲していて読み始めは雰囲気をたっぷり味わえるもののやや冗長。館に潜む謎がひたすら仄めかされていくだけ。なんだけど後半ある一点以降は物語が一気に動き出し、頁を捲る手が止まらなくなる。従来のゴシック小説が最後まで雰囲気重視の冗長さが最後まで続くのに対し、本作は後半エンターテイメント重視で非常に現代的に思える。ヒロイン像も前半と後半なら雰囲気が一変するし。過去と現在の良い所取りな小説でした。2022/06/01

ヘラジカ

53
タイトル通り王道を往くゴシック・ホラー小説。時たま不協和音が入り混じる不気味でゆったりとした前半から、某有名ホラーゲームを髣髴とさせる後半まで、最初から最後まで徹底して古典的なのが素晴らしい。とは言ってもノエミの視点、行動の随所に怪異に翻弄されるだけではない現代的な強さが感じられ、物語に清新さも与えられている。恐怖の正体が、現代社会にも根を張る”悪”と接続しているという設定も見事。読んでいる間ずっと頭にあったアンソロジーが作者の手によって企画されていたと知って膝を打った。最後の1ページまで大満足。2022/04/03

カフカ

46
メキシコ廃鉱山の頂に建つ不気味な一族が住む古い屋敷に閉じ込められ、謎を追う少女…というなんとも心躍る(!?)ゴシック小説。 終始漂う腐敗臭や陰鬱な雰囲気に呑み込まれた。 やはり“あれ”は奥深いですね…2024/01/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19297560
  • ご注意事項

最近チェックした商品