古代の神社と神職 - 神をまつる人びと

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古代の神社と神職 - 神をまつる人びと

  • 著者名:加瀬直弥
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 吉川弘文館(2022/03発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784642058674

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内容説明

古代の人々は、自然災害などの脅威の背後に神の存在を見ていた。伊勢神宮・大神(おおみわ)神社・住吉大社・出雲大社など、各地の神社の立地や社殿からその役割を解明。また平安前期までのまつりに注目し、神へのことばや儀式次第だけでなく、神職の持つ「笏(しゃく)」や古代の女性神職にも言及。神社のあり方やまつりに関わる神主・禰宜(ねぎ)・祝(はふり)ら神職の実態に迫る。

目次

多様なる古代の神社と共通する神職の姿勢―プロローグ/古代神社の立地と社殿の役割(山の神社の立地/田の神社の立地/水の神/伊勢大神宮の立地/社殿を作ることの意味/伊勢大神宮式年遷宮)/平安時代前期の神社とその維持(朝廷による社殿造営/奈良時代の神社維持/平安時代初期の神社維持の制度改革/神職たちによる社殿維持の実態)/古代神職の職掌(祝部とそのつとめ/氏族のまつりと神主/神宮司とは)/笏と神職(神職把笏のはじまりとその背景/神階と神職把笏/把笏抑制とその影響)/古代神社の女性神職(神の意を受ける女性/神近くに仕える担い手の女性とその制度)/神社と神職にとっての転機―エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イツシノコヲリ

6
ずっと前から気になっていた本である。文献史学の専門とする著者が古代の神社の立地・社殿造営、神職の実態について明らかにしている。延喜式内社ぐらいしか知らなかったので、大変勉強にはなった。2023/03/09

ウォーカージョン

6
神社の組織化、官僚化。神職が笏を持つようになったのはなぜか。2019/01/21

六点

5
古代よりの伝統を謳う神社は多いが、ではその古代にどのように神社と神職は活動していたのか?と、粛々と追求した本。律令期には「社殿があって当たり前」という認識に京ではなっていたのが、少し驚きである。2018/09/18

うえ

4
神社の清掃に関する命令、詔。「確認できる中での最初のものは、慶長三年の命令である。…この詔で注意を引く点は、まず、国司に清掃に関する責任を負わせているところである。…その清掃の意図も、詔の内容から明白である。境内が汚らわしい臭いで、家畜を放っているところにあるという。境内での家畜の放牧か、処分の状況を懸念してのものである。…実は社殿の維持を念頭に置いていないことが分かる。社殿ないしそれに類する建物に関する言葉は出ないし、家畜が社殿を汚すことはあり得るが、社殿だけを清掃しても…解決にはならない。」2025/07/16

もるーのれ

3
古代の神社の造営・維持のあり方、神事に携わる人々の職掌や地位などがよく理解できる。平安時代前期頃を境に、神社と神職が朝廷に管理される過程が見出せるが、ただし維持管理にかかる経費や労力は自己管理である、神職には律令官人としての資質が求められていくなど、神社側からすると良いことばかりではないというのが興味深い。2020/03/20

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