帝都防衛 - 戦争・災害・テロ

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帝都防衛 - 戦争・災害・テロ

  • 著者名:土田宏成
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  • 吉川弘文館(2022/03発売)
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  • ISBN:9784642058520

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内容説明

近代東京の安全を脅かしたものは何だったのか。明治維新直後の政情不安から昭和の敗戦までの長期間を取り上げて分析。戦時の沿岸防衛と防空体制整備、関東大震災で生じた甚大な火災被害、二・二六事件をはじめとするクーデターへの対応など、その時々に要請された防衛課題から帝都がいかに守られてきたかを検討し、当時の情勢や社会的影響に迫る。

目次

江戸の防衛施設だった「お台場」―プロローグ/日露戦争までの帝都防衛(帝都防衛態勢の形成/日露戦争時の帝都防衛)/日露戦後の帝都防衛(都市暴動への治安出動/災害出動/関東大震災前の帝都防衛態勢)/巨大地震の襲来とその影響(関東大震災/関東大震災後の都市防衛)/テロ・クーデターと戦争の時代へ(満洲事変と関東防空演習/二・二六事件と日中戦争)/日米戦争(日米開戦/東京都の誕生/疎開)/帝都空襲(本格的な空襲の始まり/東京大空襲/本土決戦における帝都防衛)/帝都防衛の終焉―エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nnpusnsn1945

42
戦前の帝都こと東京の防衛(特に防空体制)、災害対策、テロ対策について論じられている。関東大震災では、軍隊も救援にあたったが、流言騒動で下手人になったケースも見られたという。防空では、防空法(噛み砕くと、爆撃でついた火を消すこと。逃げちゃだめだというルールがあった)や演習について述べられている。どうやら防空法が後々空襲被害者関係の補償に響いたようだ。2024/01/08

穀雨

2
明治時代から昭和戦前にかけての帝都東京が、外国の脅威のみならずテロや暴動といった国内の不安要因、地震や風水害といった自然災害などからどのように守られてきたのかが、簡単に紹介されている。日中戦争期に行われた大規模な防災訓練では数十名の死者が出て、のちに合同法要が営まれたということから、当時の社会の厳しさが感じられた。2017/11/22

onepei

2
都民には強敵ばかり2017/10/01

バルジ

2
扱っている時代が近代全体なので記述にだいぶ濃淡があるが、防災から防空へといつの間にか変化した力点がその当時の日本の歩みと重なって見えた。 関東大震災の教訓を学んだが故に「初期消火」の重要性が悟られ、それが太平洋戦争中の空襲で民間人の死者を増やしたのが皮肉でしかない。「教訓」をどう活かすのかも重要だと知れる。2017/09/28

Jirgambi

1
都市災害であっても自然災害と戦災は当然性質が異なる。だが戦時色が近づくにつれ、東京市民の防災意識を鼓舞する為に二十数年前の関東大震災を引き合いに出す、情報局等の広報。「不意に襲う震災とは違い、空襲は人為的で予想・対策できる、だから消火は容易だ、初期消火に努めよ。」との論法、当世の人間には尤もな論説として受け入れられる余地があっただろう。2019/07/24

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