軍用機の誕生 - 日本軍の航空戦略と技術開発

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軍用機の誕生 - 日本軍の航空戦略と技術開発

  • 著者名:水沢光
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 吉川弘文館(2022/03発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784642058438

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内容説明

第一次世界大戦を経て、兵器としての飛行機が重視され始めるなか、日本陸海軍も独自の戦略的期待や用兵思想に基づき軍官民を挙げて研究開発を進めていく。陸海軍それぞれの航空戦略の違い、国産技術の確立や研究機関の整備などを明らかにするとともに、科学者と技術者を総動員し、世界的レベルの名機を生み出した科学技術体制の実態を描き出す。

目次

技術者の夢と兵器開発―プロローグ/技術の国産化と用兵思想の深化(技術の国産化/陸軍の用兵思想/海軍の用兵思想)/研究機関の整備と応用研究の進展(海軍航空技術敞/陸軍の技術開発と外部機関への期待/民間航空振興と中央航空研究所の新設/東京帝国大学航空研究所の応用研究)/技術封鎖下の研究開発(対日技術封鎖の進展と軍要求の変化/戦時下の基礎的研究と機種開発/日本における研究開発の特徴)/戦後の航空研究―エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Porco

19
日本の航空機の研究開発の歴史をわかりやすく解説してくれています。戦後の自動車や新幹線の開発も、ルーツは航空機にあるんですね。2017/08/20

無重力蜜柑

9
良著。戦前日本における軍用機開発を陸海軍の用兵思想、対外関係、戦局推移などとの関係から描く。つまり戦闘機の科学技術史。著者は東大の科学技術論出身らしいが、冒頭でも言われているように日本の科学技術史がこの手の軍事技術を正面から取り上げないのは本当に問題だと思う。廣重徹や山本義隆流の体制化批判のような文脈で、しかも原水爆や生物兵器のような特殊な事例が取り上げられるだけ。本当にもっとこういう研究を増やしていくべきだと思う。内容は短いながらも充実している。特に陸海軍の諍いやスタンスの違いの開発への影響が印象的。2022/06/11

nranjen

4
こんな博士論文を書いている人が世の中にいるなんて素晴らしい!黎明期の外国人技術者について、陸軍海軍の用兵思想の違い(それによって競争試作される飛行機の特徴の違いが生じていたことされていた!)ずっと知りたく思っていたことが書かれていて大変ありがたく感じた。戦闘機、になってしまうと触れられていない民間旅客機についても触れられていて面白かった(エアガールの採用基準w)2024/11/29

孔雀の本棚

2
買ったのは?(本屋?ネット?) 本屋 なぜ読もうと思った? 零戦マイブームに乗っかって。 知りたいことは知れた? 戦前〜戦後にかけての航空技術の発展・政策・軍との関わりが俯瞰できた。 再読するならどこ? 陸海軍思想的対立、航空技術振興の政策(研究所の立上げ等) 深堀したい内容は? 紫電・隼・橘花など有名な戦闘機の開発秘話を機体ごとに掘ってみたい。 その他自由にどうぞ 戦中日本の技術開発力はその使い方さえ誤らなければ素晴らしいものだった。限られた情報の中で世界を追い越した空腹感は現代人も見習わねばならない。2020/12/31

涼月

2
個々の話は知っていたものが多かったが、それが通史として書かれているので、あらためて整理できた。また、航空行政に関する事は、殆ど知らなかったので興味深く読みました。2018/01/23

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