国分寺の誕生 - 古代日本の国家プロジェクト

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国分寺の誕生 - 古代日本の国家プロジェクト

  • 著者名:須田勉
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 吉川弘文館(2022/03発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784642058308

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内容説明

仏教を中心とする国家構想の核心だった国分僧寺と国分尼寺。往時をしのぶ遺構は少なく謎が多いが、近年の考古学による成果から堂塔の配置が統一的なものでなく、地域情勢との関係の中で建設されたことがわかった。在地社会が国家の企画した国分寺の思想をいかに受け止め造営したのか、建立にいたる政治状況を辿り、諸国国分寺の特徴を解明する。

目次

国分寺を復元する―プロローグ/全国官寺制構想(天然痘大流行/『金光明最勝王経』と『法華経』の採用/釈迦像造仏料の施入/国分寺制度の確立/紫香楽宮と盧舎那仏の造顕)/国分寺の創建(金字『金光明最勝王経』の書写と盧舎那仏の鋳造/上総国分寺/武蔵国分寺/国分寺の造営促進)/国分寺の造営(陸奥国分寺の造営/武蔵国分寺の造営/上総国分寺の造営/近江・山背国分寺の造営/国分寺の付属施設/国分寺と七重塔)/称徳天皇と国分寺(称徳天皇と道鏡/上総国分尼寺/武蔵国分寺・常陸国分寺/相模国分寺/但馬国分寺/国分寺の墾田開発)/国分尼寺跡の解明を目指して―エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

5
奈良時代の国分寺の実像について考古学の成果を中心に考察した一冊。著者の生真面目さが伝わってくる文章で、読み物的な面白さは期待してはいけません。考古好き、国分寺好きな人ならあるいは楽しめるのかも。2017/06/13

イツシノコヲリ

3
再読。前半は国分寺が誕生するうえでの前史、後半は各国の国分寺の発掘調査成果を扱っている。特別な近江・山城を除くと、どうしても筆者のフィールドである東国中心な気がする。金堂・七重塔よりは僧坊・造仏所などの主要伽藍以外の記述も充実していているのは良い。まあ筆者のいう通り、全ての事象を扱うには紙幅が足りない。2023/07/09

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