内容説明
相次ぐ戦勝で絶頂期に達した明治国家は、その後どのように変貌し、敗戦による陸海軍崩壊に至ったのか。天皇と皇族軍人の同調と不和の構図を追いつつ、日露戦後よりアジア・太平洋戦争終結にいたる、天皇を大元帥とした軍事システムの全盛から崩壊までを描き出す。世界の軍事的緊張のなか、再軍備を余儀なくされている現代日本社会に警鐘を鳴らす。
目次
天皇は再び軍事指導者となるか?―プロローグ/第一次世界大戦期の皇室と軍事(軍務にむかなかった大正天皇/「箱入り教育」の皇太子/第一次世界大戦前後の皇族と華族)/軍縮から軍拡へ(大元帥の周辺/孤立する大元帥/大元帥と皇族軍人の確執/戦時下の皇族と華族)/大元帥裕仁の戦争指導(拡大する戦線/開戦からミッドウェー海戦まで―戦略的攻勢の段階/ガダルカナルの攻防から「玉砕」へ―戦略的持久から守勢の段階/戦争終結への模索―絶望的抗戦の段階)/戦火を広げた歴史を負う天皇家―エピローグ



