神と死者の考古学 - 古代のまつりと信仰

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神と死者の考古学 - 古代のまつりと信仰

  • 著者名:笹生衛
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 吉川弘文館(2022/03発売)
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  • ISBN:9784642058179

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内容説明

五世紀、日本列島の自然環境と関係する神祭りの原形が古墳祭祀と関連しつつ形成され、そこには災害も大きく関係していた。この時代の祭りや古墳との関係はどのようなものだったのか。また、祀った神や古墳の被葬者はいかに考えられ、かつ歴史的な意味を持ち、現代の文化・信仰に影響を与えているのか。最新研究成果を加え、新視点から実態に迫る。

目次

神と死者と古代の人々―プロローグ/古代祭祀の実態(神道考古学と古代祭祀〈神道考古学/祭祀遺跡と祭祀遺物/古代祭祀のイメージ/依代・招代/神籬と榊/『釈日本紀』『古事記伝』の解釈/模造品と祭具/新たな課題〉以下細目略/祭祀遺跡から古代祭祀を探る/古墳時代祭祀の復元)/古代の神観と祭祀(祭祀遺跡の立地と神/古代の富士山信仰と火山祭祀の系譜)/祖への信仰と祭祀(古墳の儀礼/古墳と祖の祭祀/黄泉の国と祖の継承)/古代祭祀の終焉と現代―エピローグ―

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

17
ヤマト王権が日本統一したと言っても、秀吉みたいに大軍を率いて関東だの九州だのに出かけて行ったとは考えにくい(少なくとも5世紀の段階では)。前方後円墳や、そこに埋められた品々に代表されるソフトパワーの方が、直接的な軍事力よりもずっと大きな役割を果たしたことは間違いないが、モノとして全く残ってないほんとに「ソフト」な部分の中核(=古墳上で行われたはずの具体的な祭祀の中身)はほとんど何もわかってない。今城塚や保渡田八幡塚に残されたハニワ群や、内宮儀式帳・延喜式と行った最古の文献群を紐解いて、その謎に迫る。2019/09/01

yamahiko

15
礼経や仏教の影響とは別に、日本列島に原始からあった祖先崇拝の源流を知りたくて本書を手に取りました。遺跡調査の成果を踏まえ組み立てられた論を面白く読ませていただくことができました。2018/07/28

おらひらお

7
2016年初版。なかなか取り付きにくい古代の祭祀について、文献や考古学から迫ったものです。わりと分かりやすくまとめてありますが、依代や神籬のこれまでの解釈に意を唱えてあるところは新鮮でした。やはり、自分の専門とするところの前後の時代は勉強すべきであることを再確認できました。2016/01/02

Takashi 

5
祭祀考古学の歩みが分かりやすく解説されているだけでなく、随所に筆者の新しい見解が散りばめられる。とくに、神宮の成立と前期難波宮との関連性の指摘は、古代における宮殿の展開のあり方を考える上で一石を投じるもの。このほか、折口信夫から大場磐雄へと継承された古代の神まつりに対する定説にも新機軸を打ち出すなど、考古学からみた祭祀研究の進展が実感できる一書。今後、祭祀の対象やそれに対するアプローチの変化といったより古代祭祀の本質へと研究は進展していくに違いない。2016/04/15

Junko Yamamoto

4
自然と祖先が日本の古代の祀りであったことを考古学と文献両方から分析しており非常に納得。 そしてこの二つは今の日本人にも引き継がれていることを思うと、感慨深い。 より知りたく思ったことは、この日本人独特の信仰が縄文時代からのものなのか、弥生時代からか始原をしりたいことと、著者は神が移動することを否定しているが、これは5世紀のことだけなのか。 2017/12/24

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