内容説明
近衛側近のグループ「朝飯会」のメンバー・尾崎秀実は、コミンテルンのスパイとして取り調べられ、ゾルゲ事件が発覚した。昭和16年10月、第三次近衛内閣は瓦解し、東条英機は新内閣を組織して、12月8日ついに大東亜戦争に突入する。ハワイ、シンガポールの戦勝におどらされる国民。しかし敗退が隠される中、混乱と無秩序の中で憲兵政治とたたかい、終戦に導こうと必死に努力する良識派。中野正剛の自決と、国体護持をねがう近衛の苦衷。やがて、原子爆弾によりポツダム宣言の受諾となる。終戦後、責任をとって自裁した近衛の半生に托して、日本人の平和への熱望を描いた長編歴史小説、上下2巻完結編。
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