内容説明
日本人離れした灰色の髪と瞳をもつ水上久遠(みなかみ・くおん)は、久しぶりに亡き母の故郷である羽葉木に向かっていた。
そこは日本の秘境とも呼ばれる風光明媚な田舎でありながら生活は豊かで先進的、とくに冠城本家と呼ばれる地主一族の男性は、目を見張る美形ぞろいという不思議な土地だ。
久遠は一族の間にときどき出現するという吉兆のしるし「先祖返り」の外見を持って生まれたために、本家の要請をうけて冠城のもとへ来たのだった。
遠縁でありながら本家に近い姿の久遠は「灰色頭(シンデレラ)」のごとく微妙な扱いを受けるが、ある日、蔵の中から出てきた外国風の短剣を手にしたた瞬間、時空を超えて異世界へと飛ばされてしまう。
気がつけば、久遠は森の中にいた。そこで偶然出会った狼氏族の神官・ドーシャが、久遠を保護してくれるのだが、彼らの間には説明のつかない繋がりがあるようで……?
運命の相手とめぐりあう、異世界転移ファンタジー、ここに開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
辺辺
19
遂に吉原さんもラノベのような異世界ファンタジーに感化された模様。「転生」じゃなく「転移」がミソね。吉原節も超絶美形好きのご趣味も相変わらずなのでサラっと軽く読めた。魔法陣とかモフモフとか変身とか妖精のお守りとか、主人公(受)が「くそ、ありえねぇ」の連発でもあちらの世界ではあるあるというゲームの世界観。マテリアル=物質の意味は謎。でもぶっちゃけ、この内容(まだ序盤)は豪華な単行本じゃなく文庫サイズで十分。どういう心境変化(吉原作品にしては違和感覚える点ある)で書かれたのか?知りたいのに後書き無いのが残念だ。2022/04/07
辺辺
6
第2巻読み終わってからの再読。なるほど、そうだったのかそうだったのか!面白い。受・久遠がいずれ大物になる予感ビンビンしてきたな。攻・ドージャに芽生えたのはここの所まだ純粋な「大事にしたい、守りたい」という思い。それがだんだん加速して我が物にしたいという吉原さんお得意の独占欲に繋げっていくのですね。ズバリこういうの萌えよ!サイズデカ過ぎの発言は撤回。このシリーズはね、2冊同時に出すべき。最初の一冊読んだきりじゃその面白さが伝わらない。でもな、このご時世、2冊で打ち切りになるケースもあり得るから怖い。蓮川絵〇2023/12/04
corosukepon
4
作家様買い。単行本でまたも続き物かぁ…。他のお話もストップしてるのになぁ…。吉原風RPGのような展開ですが、ついていきますのでサクサクお願いします^^2022/06/28
早帆ママ
3
まだまだ序章。これ何巻まで続くのかな?税込で2,000円を超えるのは書い続けるのは、このご時世もあって大変。皆さん仰る通り文庫が良かったな。せめて普通のBLノベルスサイズで。この先どうなるのか、元の世界で久遠がいなくなって騒ぎになっているだろうし続きは気になる。2022/05/26
しば
0
吉原先生の文章で物語だなって思いながら読みました。先生のファンなら受け入れらかな?個人的にはもう少し話のボリュームがほしいですけど。この作品は完結されるのかが気になります。2024/03/23