Ｊノベルライト 前世聖女だった私は薬師になりました

著者名：日之影ソラ/海鼠

実業之日本社（2022/03発売）

• ISBN：9784408557199

内容説明

「小説家になろう」で数多くの作品を執筆し大人気のラノベ作家、日之影ソラの書きおろし最新作！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[老眼のローガン]

【勧善しても懲悪はせず】主人公はどこまでも献身的で謙虚。ライバルも傲慢であっても悪とは言い切れない。復讐劇に発展せず、罰するほどの悪もいない。聖女転生物のテンプレートを損なうことがなく、無理にテンプレに合わせて展開をゆがませることない。こういう展開は簡単に見えて難しいようだ。いい人ばっかりな展開だと、外道や変態の１ダースも登場させたくなるのが編集者＆作者のサガらしい。ほんわか展開と、真人間がまっすぐに行動する。物語の方向性を一貫一徹できている稀有な作品。

2025/03/08

[nishiyan]

今では伝説となっている大聖女の記憶と力を持ったまま千年後の世界で生まれ変わったアレイシア。前世で聖女の力の副作用と救える人数に限界があったことを後悔した彼女が万能薬を作るために宮廷薬師となって活躍する転生もの。現世でも聖女が現れ、行く手に暗雲が立ち込めるのだが、愉快な薬師仲間と理解者であり、両片想い中の王子ラルクの支えもあって道を切り開く様はテンポよく進むのは心地よい。二人のロマンスはじれったさありの甘いもので、出会ったときからすでに恋に落ちていた二人が迎えたラストは素敵だった。続きが出るなら読みたい。

2022/05/23

[長峰]

前世で聖女であったアレイシア。しかし、その力は彼女の命を削り若くして死んてしまったが彼女は人々を救えないまま死んだことを後悔し、アレイシアとして生きる今世では薬師の道を選ぶ。たとえ自分がいなくなってもたくさんの人々を救えるように。 アレイシアの生き方が凄い。自分の為だけでなく周りの人々が救われるように薬師を目指す。その努力に惹かれたラルクとの恋愛もあるけれど。誰かの為に頑張れる姿に引き込まれました。

2024/05/31