内容説明
<マガジンハウス新書創刊第2弾>
70歳が人生のターニングポイント!
老化を遠ざける、明日からできる「習慣」と「心がけ」
「〇〇さんが大腸がんの手術をした」「●●くんが脳卒中で倒れた」など、70歳を過ぎると友人知人が大病をしたという話が聞こえてきます。
また、同世代の喪中はがきが届きはじめるのが70代になってからでしょう。「ああ、あいつが旅立ってしまったのか……」と、60代ではあまり意識しなかった「死」をリアルに感じてくるのが70~80という年代です。
これは統計にも表れています。
ガン死亡率は60代と70代では2倍以上増加し、認知症や要介護となると60代と70代では5倍以上増加します。
厚生労働省の「簡易生命表(令和2年)」によると、2020年の日本人の平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳です。男女ともに平均寿命が80歳を越えましたがあくまで平均ですので、男性の場合は半数近くが70代でお亡くなりになる方がいるということになります。つまり、とくに男性は70代が“魔”の時期と言えるのです。
一方で、“魔”の70代を軽々と乗り越え、80歳を過ぎても元気に溌剌と暮らしている方々もたくさんいます。
「70代で死ぬ人、80代でも元気な人」――両者の違いとは、いったい何でしょうか。
本書で詳しくお話ししていきますが、私は「レジリエンス(回復力)」と「免疫力」にそのヒントがあると考えています。
わたしたちの身体には、たとえ病気やケガをした場合であっても自ら回復する力が備わっています。この力を高め、維持することこそが重要であり、健康長寿を伸ばす秘訣なのです。(「まえがき」より)
「元気な80代を迎えるための心がけ」から「老化に負けない生活習慣」「70代、80代の健康学」まで――。
精神科医であり、高年学のオーソリティがお届けする、健康長寿への処方せん!
●「レジリエンス(回復力)」と「免疫力」の低下にご用心
●「同調圧力」に負けた人から老いていく…
● 若いころのようにいかないことを、逆に面白がる
● 誘われたら二つ返事で乗ってみる
● 夫には夫の、妻には妻の楽しみがあっていい
● ボランティアは「社会のため」より「自分のため」
●「ランチ巡り」は千円で楽しめる海外旅行
● 危険なのは、数値が「高い」より「低い」こと etc.
目次
まえがき ――“魔”の70代を乗り越え、元気溌溂な80代へ
序章 国の言いなりにならず、もっと自由に生きていい
第1章 元気な80代を迎えるための心がまえ
第2章 いまの70代は、知的で反骨の世代
第3章 人生100年時代は、70代が黄金期
第4章 健康長寿をつくる「ランチ外食」のすすめ
第5章 「ガン」「認知症」「うつ」とどう付き合うか ~70代、80代の健康学
第6章 この国が捨ててきたもの
あとがき ――人生の本当の輝きは、80代からはじまる
感想・レビュー
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