内容説明
生命をささえ、暮らしを彩る水のきらめき
日々を輝かせる俳句入門!
滴り、流れ、降りつもる。
水にまつわる名句・秀句を、一日一句一年間、写真を添えてやさしくガイドした俳句入門が本書です。
コロナ禍がつづく今だからこそ、季節の移りかわりを身近に感じたい。そんな声にこたえて、季節と暮らしに寄りそう文芸・俳句のたのしみを丁寧に伝える歳時記が本書。雑誌「俳句αあるふぁ」人気連載を書籍化しました。巻末には作家・川上弘美さんのエッセイも収録。眺めてたのしく、読んで役立つ一冊です!
「今わたしたちがあたりまえだと思っていることを、時間は容赦なく変えてゆく。それこそが自然のいとなみというものであり、存在とはそもそも変化を内包するものなのだ......と思って本書を読むと、今わたしたちが存在するこの時が、本書にある俳句を詠むことのできる現在の地球という場所が、どんなに貴重なものなのかが、しみじみと実感されるではないか」(川上弘美「水のゆくえ」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
48
水。生命を育む水。こころの豊かさを育む水でもある。365日、それぞれの表象。改めて、水の豊かな風土のありがたさと、それを感じ取る感性を磨きたいと思う。2022/05/23
イボンヌ
9
雨にまつわる呼び名は夥しい程存在するんだなと、改めて。 美しい日本語を取り戻す試みは続けたい。2022/05/08
kaz
2
写真が美しく、季節のうつろいが感じられる。図書館の内容紹介は『4月3日「夜の河のどこまで続く花筏」、1月23日「さし溢す水珠なせり寒薔薇」…。4月1日から3月31日まで日付に沿って、水にまつわる名句・秀句を1日1句掲載し、句や季語の解説を付す。写真も多数掲載』。 2022/07/07