内容説明
《推薦!》
もがいて見つけたものを私は信じる。
それが世の感覚からズレていたとしても
――こだまさん
一読、自分へのこだわりが半減し愛が倍になった。
幸せとはこれか!と膝を打ちました。
――吉村萬壱さん
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長いこと、「もっと愛されたい」と苦しんできた著者。
でも、「愛すること」、まずは自分自身で自分をいたわり、愛することが、幸福の始まりなのではないか。
自分をどうしたら愛せるのか。
他者とどう関わればいいのか。
――そんな悩みに苦しむ、名前も顔も知らない仲間たちへ。
他者との関係に悩み、心細さを抱えている人たちへ贈るエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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16
【本を読み、紹介文を書いている間だけは、世界に絶望しないで済む(P.106)】出会いと別れのラベルを剥がし、洗浄し、分解し、再構成する。突き刺さった言葉も、捨てたかった感情も、リサイクルされていく。きっと無駄なんてない▼「自分(他人)を大切にする」って、なんとなく浸透していて好きだし、特に同世代のスローガンにもなっている感あるけど、 実は結果や過程や状態や目標や幸運が入り混じったカオスな言葉で、よりいっそう取り扱い注意に思えてきた。2023/03/07
しゅん
11
孤独と愛、地元と東京という古典的とでも言いたくなるテーマで貫かれた随筆集。特徴的なのは本の紹介が途中で挿入されることで、読んだ本がどのように実生活と関わっていくかを描いている。「絶縁」や「悲しみ」を肯定的に受け取ろうとする文章が印象に残っているが、たしかに、人間が追い詰められたときにおこるのは「悲しみ」の喪失ではないかと思う。恐怖や怯えがあるとき、人は悲しみを受け取りづらいのではないか。2022/05/06
二人娘の父
6
なぜこの本を買ったのか?というのが、年に何度かあるが、この本もそれだった。何か内容を貶める意味ではないのだが、五十路のおっさんがあらためて「自分を愛するということ」などと考えるのはどうなのか?と思ったが、職場の若手のことを思いながら読むと、かなり参考になった。生きることに必死で迷いもある三十代。大いに迷うべし。そして目の前の事を愛すべき。そんな感想です。2023/03/01
とんとん
6
孤独や愛という、語られ尽くされているものを勇気を持ってテーマにしているところがとてもよかった。2022/03/30
おさと
5
きっともっとかみしめないと腑に落ちない。読みたい本が増えた。2024/10/02