内容説明
かつて、ヤマハ、カワイなどの大企業だけでなく中小・零細のピアノメーカーがしのぎを削っていた時代。その群を抜いた技術力でその名を知られた大橋ピアノ研究所浜松の“幻のピアノを追うドキュメント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
キキ@新潮部
15
大橋幡岩の国産ピアノ製造・販売までの記録と、それに伴う国産ピアノの歴史的背景。ベヒシュタイン社から来日したシュレーゲルに学び、量より質を求め続けた大橋氏。当然、材質にもこだわり抜いた結果、20年も寝かせた木材もあったとか。後半はピアノという楽器の仕組みの話になるが、もっと大橋氏がこだわった部分や、何故ここまでの情熱を持ってピアノと向き合うことができたのか聞きたかった。途中で出てくるベヒシュタイン使用者の声は参考になるが、そのメンバーがなんともゴージャス!いつかどこかで大橋ピアノの音を聴く機会に恵まれたい。2024/08/03
ミルチ
8
親子二代に渡る日本のピアノ職人の記録。話には山葉も河合も出て来て興味深い。日本の手作りピアノの創生と衰退。私のピアノのメーカーも数年前に廃業してしまった。昔の日本には職人さんが永く使える良い物を情熱を賭けて作っていたのに、今や安くてすぐ壊れるものばかり作る国になってしまっているのがなんとも哀しい。 2019/07/12
tama
7
図書館本 地域の産業棚で発見 家ピアノの会社DIAPASONの前身なので 大橋ハタイワって読むって知らなかった。JAZZの先生もバンガンって言ってたし。今の磐田市の池田出身なのかあ。技術屋に経営をさせると、の諺通りの歴史だが、10年以上前に遠鉄電車の積志辺りの線路近くに建っていた工場に大きくDIAPASONって書いてあったのはどうなったか。kawaiの知り合いに聞いてみよう。youtube=https://www.youtube.com/watch?v=o-9hM0Cu_0g2021/11/07




