内容説明
「生きるのヘタ会?」を主宰する漫画家の細川貂々さんと、
如来寺住職で相愛大学教授の釈徹宗先生。
生きベタな二人が、これまでの人生で編み出してきた、
心の荷物を降ろす方法を、そっと公開!
こんな生きづらさ、抱えていませんか?
◎他人の気持ちが分からない
◎人づきあいが苦手
◎完璧にしないと気が済まない
◎過去の失敗がフラッシュバック
序章 「生きづらさ」感じていませんか?
第1章 筋金入りの「生きベタさん」~貂々さんの場合
第2章 こじらせ上手~釈先生の場合
第3章 日本人の3割は「非定型発達」
第4章 生きベタさんが集まる「生きるのヘタ会?」
第5章 家族との人間関係~ツレさんのこと、ちーと君のこと
第6章 生きづらさを軽くする手立て
第7章 仏教から「生きづらさ」を考える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
65
『ツレうつ』の大ヒット後も生き辛さを抱えていたが、水島広子先生との出会いから、48歳で自身に発達障害の特性があることを知り、現在「生きるのヘタ会?」を主宰する貂々さんが、仏教学者の釈徹宗先生と「生きづらさ」をめぐって対談。【貂々、子ども時代を語る】<日々積もっていくこの辛さを我慢するのは、もう限界だと思いました。「小学校と中学校、義務教育って9年もあるんだ。地獄が9年も続いたんだ……。もう、これ以上は耐えられないな……」って。人間関係がとにかくわずらわしくて、とにかくこれ以上は、何もかもがイヤでした>。⇒2023/02/18
あかは
41
なんとなく読み進めてしまった感じです。貂々さんと似たようなケースならとても役に立つ本かもしれないです。結局、自分で探り探りいくしかないのかな。でも、自己開示が大切なのはわかりました。また、本人が思っているほど他人にはそうは見えないこともある、ということも。もう少し釈先生のお話聞きたかったかな。2022/07/20
ぱるる
39
自分の生きづらさを克服するヒントが得られるかと手に取りました。細川貂々さんは48歳のとき非定型発達のASD(自閉スペクトラム症)タイプと診断されて生きづらさを解決できたそうです。ASDタイプは人とのコミュニケーションに障がいがあるタイプのこと。貂々さんは子どもの頃から人とのコミュニケーションが苦手で思ったことをストレートに口に出すことで人を傷つけてしまい人とのトラブルが絶えなかったそう。私も同じような特性があり人との付き合いを避けて生きている。自分の弱さを知り人に伝えられるようになることが解決の鍵。2023/03/14
のんぴ
33
貂々さん、ありがとう。ご本人の自閉症スペクトラム、ツレさんのウツ、出産など大変なことを乗り越え、色々発信して、読んで救われた人も多いと思う。周りを見ると非定型発達(ASD,ADHD,LD)の傾向がある人は3割どこじゃない気がする。特性を理解すると、親、学校の先生、友人としても、いらつかなくなるのでは?空気や相手の感情が読めない、思うことがそのまま口から出てしまう、嘘がつけない、正義感が強くまじめで裏表がない、ルールに厳しい。先天性で定型になることはないそう。お坊さんが上手に話を聞いてくれてわかりやすい。2023/07/15
みーなんきー
16
貂々さんは普段の作品からも、自身が生き辛いことを語っていたが、子供時代から時間や持ち物を守れず、先生や大人に叱られていたほど、とは思わなかった。しかし、それが専門家の手で非定型発達と診断され、逆に心が軽くなったという。最近では公の場を使い、生きるのへた会を開催し、素直に想いを吐露できる場を作っていることで更に生きやすくなったという。また相棒のツレさんが、彼女の才能や素直さを長所と認め、積極的に関わってくれたことは、かなりの救いになったと思う。この本で私も少し明るい日差しが差し込んだ。2022/09/13