ウイルス学者の責任

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ウイルス学者の責任

  • 著者名:宮沢孝幸
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • PHP研究所(2022/03発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569851587

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内容説明

ウイルス学の専門家として、世に伝えるべきことがある。日本の自粛要請は過剰であり、スポーツイベントやコンサートの中止は不要だった。ルールを決めれば、飲食店を休業にしなくてもよかった。そして、子供がワクチンを打つことについては強く疑義を呈したい――。SNSでいち早く新型コロナ対策を呼びかけて話題になった研究者が、批判覚悟でCOVID-19から学ぶべき教訓を語り、警鐘を鳴らす。また、米国の試薬会社の重大なミスを発見した「ウイルスRNA混入事件」、獣医学者として被告人の弁護側鑑定を請け負った「今市事件」を回顧。科学研究についての持論も述べる。 (目次より)・ウイルス学を知らなかった医師たち ・エビデンスについての誤解 ・コロナワクチンは全身の細胞に入り込む ・ワクチンには細胞性免疫を高める効果があるが ・試薬会社、NIHへのささやかな抵抗 ・今市事件――獣医学者としての責任 ・研究者として大切なこと

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

103
新型コロナへの国の対応に、ウイルス学者としての見解が忌憚なく述べられている。「人と人の接触を8割減らす」という目標自体の過ち、ワクチン政策への疑義など、政策の誤りを悉く指摘する。「一番免疫効果が高いのは自然に感染すること」だと。先生の強い思いが迸る文章に心動かされながらも、学会や国において、こういう異見を含んだ議論がなぜ行われないのか、ウイルス学者のミクロな知見と公衆衛生というマクロな政策がなぜ融合されないのかという疑問は尽きない。その分断の犠牲を国民が被っている。一体、誰を、何を、信じたらいいのか。2022/05/31

南北

58
日本のコロナ対策に対する専門家からの批判と今市事件に関わった著者の思い、さらには著者の学者としての原点が語られている。カゼの症状を引き起こすウイルスは大半が動物由来なので、専門家会議でも獣医系の専門家が必要だったはずだが、実際にはいなかった。そのため過剰な対策が取られたという見解には納得した。また今市事件では検察側の訴因変更で有罪に持っていくところは恐ろしいと思った。また前半生を回顧した箇所も著者の誠実さを感じることができるだけでなく、関西系のノリで独自路線を進んでいこうとなする点も興味深く感じた。2022/10/05

レモン

47
コロナ禍の最初の時点で、大規模な自粛要請や学校休校等の措置は不要だったと訴えておられた。基本的なマスク・手洗い・うがいで事足り、飲食店などでは黙食もしくはマスク着用の上での必要最低限の静かな会話で十分だったらしい。mRNAワクチンの効果や今後どんな影響が出るかわからない点など勉強になることが多かった。中盤からの著者がウイルス学に携わるきっかけ等の部分は専門的で難しい箇所も多く流し読みしつつも、この部分で著者の誠実さと熱量が伝わってきたので、必読ではないが著者への信頼度が増す。2023/11/20

koji

39
コロナ禍を総括する1冊として読み始めましたが、むしろ宮沢先生の優しさにほだされ、読後は我が身の反省の書となりました。1、2章は、ウイルス学の見地から日本のコロナ対策の失敗を衝くものですが、先生の積極的な反対意見は殆ど無視され誹謗も受けます。果たして先生が主張する風邪の予防対策で十分だったかは分かりませんが、過剰反応はコロナ検証の一つのキーワードと思いました。3章から先生の半生記・教育論になりますが、「ダメな人と言われている人を大事にする組織が強い」というのはイイ言葉ですね。我が身の至らなさを痛感しました2023/11/27

ミライ

32
ウイルス学者の宮沢孝幸先生の新刊で、2022年3月時点での、宮沢先生による新型コロナ騒動と新型コロナワクチンの総括といった感じ。新型コロナ騒動中に先生が提唱していた「100分の1作戦」や「目玉焼きモデル」などの概要が語られ、コロナワクチンに関しては副反応や、子どもにワクチンを打つか打たないかの見解等が解説され、今後別のパンデミックが起こった際の指針になるような内容だった。いろいろしっくりくることが多く、ウイルスに関してはウイルス学者から学ぶのが一番だと思った。2022/03/28

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