内容説明
貴女を害した全てに、俺が引導を渡そう。
王妃の命で毒を飲まされている王女リリアナは、
隣国に遊学させられた幼馴染のデュランと箒星を眺めた幸福な一夜の記憶だけを支えに生きてきた。
しかし、毒で心身共に衰弱している彼女は国王暗殺の嫌疑をかけられてしまう。
デュランは狂おしいほど恋い焦がれていたリリアナを救い出し、彼女を陥れた者たちに報復するため動き出す。
デュランに山間の別荘へ匿われたリリアナは彼と甘く触れ合うことで、
麻痺した感情と身体の感覚を取り戻していくが――。
隻眼の騎士×毒に蝕まれた王女、卑劣な謀略に踏みにじられた初恋の行方は……?
【目次】
序章
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
第八章
第九章
終章
あとがき
【関連ワード】
ライトノベル 恋愛 ファンタジー ソーニャ文庫
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サラン
15
★5 毒親に虐げられる不遇な王女と彼女を救う為に全てをかける幼馴染みヒーロー。大好きなシチュエーション!ヒーローの愛と言う執着も凄くソーニャだった♪イラストも美しくイメージ通りで良い。でも毒のせいで痛みを感じないのに夜は一緒に過ごすわけで感じないのは痛みだけなのか?と少し疑問だったが細かい事は置いておこう。作者様にはこれからもソーニャで活躍してほしい。2022/05/12
十六夜
5
作者様買い。最近はソーニャも明るい系にシフトしているからこういうソーニャらしいのを読むと安心する。ヒロインもヒーローも出生に面倒くさい秘密が絡んでいて、それで親世代が愛憎バッチバチで、完全にそのとばっちりに巻き込まれているという感じ。本人たち同士は普通に純愛なんだけど、お互いに離れていたあいだに苦労しまくってきたせいで、最後は執着が心地よいみたいなぶっ壊れ具合に落ち着いていく。本人たちが幸せならそれでいいし、諸悪の根源の親世代はみんな○んだから結果的にめちゃくちゃハッピーエンドだなという不思議と綺麗な話。2025/05/28
ルーシー
4
すごい毒親ズだった😥 心に迫る話だったけれど、私の苦手な後味の悪さは感じなかったので良かった。作者様のダークなお話は初めて読んだけれど、とても良かった。2022/04/06