内容説明
この本は言ってみれば、サバイバルと人間的成長のためのマニュアル、いわゆるレジリエンス〔苦難や逆境の中でもしなやかに生き延び、回復・成長していく力〕の手引書である。先の見えない不安な日々の中でも、前向きに幸せに生きることはできる。その力、すなわちレジリエンスを身につけるためのヒントを示すことが、この本を書いた目的である。――本書より
目 次
はじめに
1 何よりもまず安心感を
2 逆境から立ち直る力
3 しなやかに適応する力
4 ポジティブな感情を大切に育てる
5 減速して味わって生きる
6 他者との絆を結び直す
7 自分の人生に意味を持たせる
8 自分を縛るものから自由になる
9 死を賢く手なずける
10 働きかけることと受け入れること
訳者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゼロ投資大学
1
新型コロナウイルスは、グローバル化した世界の脆弱性を露呈することとなった。生活のあらゆる部分でこれまで通りにいかなくなり、不確実性は増している。そのような大変な環境の中で、何を大切にし、どう生きるべきか本書は指針を示している。2022/10/01
ろくしたん
1
東洋思想、因果論ではないが、つながりを意識するという瞑想法?「つながり」の良い面に目を向けてみる。2022/03/26
荏苒 byn
0
原題:先の見えない世界に生きる。コロナ災厄をモチーフとし、モンテーニュやスピノザ、ストア派などが出てくる文人通の現代幸福論。キーワードはレリジェンス で 「生きるとは嵐が過ぎ去るのを待つことではなく、降りしきる雨の中でもダンスを踊れるようになること p128」という格言がスタンスを象徴している。2020年時執筆らしいが、今22年には欧州で理不尽な一方的な戦争が勃発しコロナが霞んだ。突然の人為的な頭上からの爆弾攻撃や原発爆破は、コロナとは別格の迫真的恐怖。補足↓2022/03/20