朝日文庫<br> プーチンの実像 孤高の「皇帝(ツァーリ)」の知られざる真実

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朝日文庫
プーチンの実像 孤高の「皇帝(ツァーリ)」の知られざる真実

  • ISBN:9784022619594

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内容説明

スターリン以来の長期政権を築いたプーチン。独裁者か、救国の英雄か? その評価は内外で真っ二つに割れるが、その人物像は? プーチンを直接知るKGB時代の元同僚や、イスラエルの情報機関の元長官など20人の貴重な証言と最新情報をもとに、その実像に迫る。北方領土問題の核心にも触れる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本

80
プーチン大統領を長年見続けてきた朝日新聞記者である著者による記録やインタビューを中心にプーチンの内面に迫る一冊。ウクライナ侵攻に伴いロシアを孤立化させる動きに拍車が掛かっているが、対話の道を残すのも大切な一手。日露間の架け橋となった森元首相は高齢にて、安倍元首相がその役割を担うと思っていた矢先の暗殺。北方領土問題の解決は遠のくばかり。2022/09/26

カムイ

54
ノンフィクションはあまり好んで読んでいない、其は本人が発した言葉が曲げられたり、取材した人物により穿った見方により人物像を見失うことがままあったりする。プーチンの人物像は一言で(人滴しの独裁者)に成りつつある❗️今、ウクライナを侵略しているのは歴史上をみると分かるがそれでも多くの血を流さずにウクライナと交渉するのは政治家としてやって欲しいかった、先日、山下泰裕氏がプーチンをまるで別人で柔道を通じた明友は今は居なくなったと😭そう言えば日本も対岸の火事ではなく侵略の危機を目の当たりになりそうな予兆もある。2022/04/17

まると

26
私の中では、ゲームなどで無邪気に遊ぶ姿が最も想像できない国家元首=プーチン。常に警戒心を解かず、隙がないというイメージ。本書は身近に接した人などへの取材を基にその実像に迫った良質なリポートだ。新聞記者でなければ知り得ない外交上の裏話や逸話もふんだんに盛り込まれていて、興味深かった。なぜプーチンはウクライナ侵攻を始めたのか、沈着冷静な独裁者の思考を探る上で大事な要素が随所に盛り込まれている。ワンマンであるが故に返還のチャンスがなくもなかった北方領土も、日米同盟がある限り戻らないのだということもよくわかった。2024/12/02

Francis

16
ついにウクライナ侵略に踏み切ったプーチン。この人のやらかしたチェチェン紛争の事は以前追っていたことがあって、彼の冷酷さは知ってはいた。しかし本書を改めて読んでみて、彼の実像がつかみにくくなった。彼はそれほど強い理想を持っているわけではなく、権力にしがみつかないと生きていけない人間なのかもしれない。中国の習近平国家主席も同類なのだろう。こう言う人物の方がかえって厄介。プーチンはロシア国外ではシリアの反政府派の弾圧に手を貸し、アメリカ大統領選挙にも介入するなど厄介な人物。ではどうしたら、それが難しいのだ。2022/04/04

とある本棚

11
面白い。プーチンの素顔に迫る上でうってつけの一冊。プーチンが勉強熱心で、外交巧者であることがよくわかる。日本に対しては米国の言いなりでない指導者を渇望しており、その点で米国の反対にも関わらず日ロ首脳会談を推し進めた安倍首相を評価していたのであろう。北方四島の「引き分け」発言も含め、対話の糸口があるように見せかけて、相手に揺さぶりをかけ譲歩を引き出すというのはプーチンの常套手段。森首相とプーチンの関係は想像よりもかなり深いものであることを知り、驚いた。2022/10/07

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