内容説明
動物園を取り巻く環境は大きく変わってきた。いまの動物園に求められているのは、動物園で飼育している動物たちが本来生息する自然、さらに地球環境へと人々の目を向けさせ、ともに生物多様性を守る活動へとつなげていくことだ。
また、飼育下で一生を暮らす動物の幸せを考え、その生活環境を改善する「環境エンリッチメント」と呼ぶ取り組みは、現在では世界の動物園・水族館の常識となっている。
本書は、京都大学と連携して新しい動物園のあり方を推進してきた京都市動物園が、2013年に設置した 「生き物・学び・研究センター」のスタッフが中心になってまとめたものである。京都市動物園が、どのように動物たちと向き合い、動物福祉や研究に取り組んでいるかを、スタッフ自身の文章で具体的に紹介する。
2020年以降の取り組みを追加で紹介した別冊「第2刷にあたって いのちをつなぐ動物園・その後」もあわせて電子化。
目次
第1章 京都市動物園にようこそ
1 古くて新しい京都市動物園
2 動物園の中は7つのゾーン
第2章 生まれてから死ぬまで動物の暮らしをサポートする―動物福祉の取り組み―
1 動物福祉とはなにか
2 第14回国際環境エンリッチメント会議―世界の動物福祉事情―
3 京都市動物園での取り組み―実践から研究まで―
4 動物園全体で考える動物福祉
5 これからを見据えて―生まれてから死ぬまで動物の暮らしをサポートする―
第3章 研究する動物園
1 動物園で研究!?ってどういうこと?
2 希少種の保全と分子遺伝学
3 野生個体の保全のための技術
4 身体障害を伴うチンパンジーの幸せとは?
第4章 ラオスのゾウと動物園
1 ゾウがつなぐラオスと京都
2 新たな群れの誕生
終 章 そして京都市動物園のすすむ道
第2刷にあたって いのちをつなぐ動物園・その後
もっと知りたい人のための書籍・Webサイトリスト
【コラム】
小さく地味な主役、イチモンジタナゴ
野生で暮らす動物と動物園で暮らす動物
国際会議の準備から開催まで
ゴリラたちのハズバンダリートレーニング
常同行動とは結局なんなのか
人工哺育の考え方
ほのかのいちにち
ふれあいの葛藤
ヒトと動物の間に絆は生まれるのだろうか?
チーターと遺伝的多様性
まずはどのように暮らしているのかを知ることが大切― キリンの夜の睡眠事情
京都市動物園の教育プログラム
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
林芳
さゆう
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