大滝詠一レコーディング・ダイアリー Vol.2

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大滝詠一レコーディング・ダイアリー Vol.2

  • ISBN:9784845637300

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内容説明

大滝詠一のエンジニア/サウンド・メイカーとしての側面を
時系列で追うプロダクション・レポート【1979-1982】

◎大滝をタイム・ラインで追うことで、点と点が線になる制作ヒストリー
 希代の名ボーカリストであると同時に、多くのヒット曲を世に送り出したソングライター、大滝詠一。彼が<笛吹銅次>というレコーディング・エンジニア・ネーム、<多羅尾伴内>というアレンジャー・ネームを使い分け、音創りに対して並々ならぬこだわりを見せていたことは、ファンの間では広く知られているところだ。本書は、そんなサウンド・メイカーとしての足跡をダイアリー形式で追った記録である。
 本書で焦点を当てるのは1979年~1982年までの4年間。その間に生まれた名作『A LONG VACATION』をはじめとする大滝作品を対象に、本人への詳細インタビューはもちろん、レコーディングを共にした名エンジニア=吉田保ら重要人物の証言を通して〈ナイアガラ・サウンド〉の謎に迫る。
【証言者】 吉田保、伊東俊郎、鈴木慶一、片寄明人、湯浅学、関口直人(ON・アソシエイツ)、斉藤文昭

◎主要楽曲のトラック・シート図を基にした、新感覚の大滝サウンド分析
 『A LONG VACATION』『NIAGARA TRIANGLE Vol.2』『NIAGARA SONG BOOK』といった、この期間に大滝が作り上げた作品の中から、数多くのトラック・シート図を掲載。どのトラックにどの楽器パートが録音されていったのか、コアなファンのみならず、当時のレコーディングに興味のある世代にも貴重な資料となるはず。またCM曲や他アーティストのプロデュース曲のトラック・シートも豊富に用意し、大滝ならではの録音マジックを分析していく。
 また、本文の技術解説を補うため、当時のテープ・レコーディングなど基礎的な知識をまとめた「レコーディング用語解説」ページも収録。【ピンポン】【パンチ・イン/アウト】【作先】【リズム録り】【ハーモナイザー】など、本文で頻出する専門用語をカバーする。

◎当時のレコーディングの様子がうかがえるスナップ写真も豊富
 <ナイアガラ・サウンド>と言われる、多数のミュージシャンを広大なスタジオに配置し、タクトを振るった大滝。ミュージシャンとのやり取りや、楽器に対するマイクの立て方など、当時の雰囲気がうかがえる写真も収録。
 大ボリュームの仕様で、2022年3月21日にリリースされる『NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition』とともに、大滝サウンドの魅力にどっぷり漬かっていただきたい。

※本書のシリーズはこの「~Vol.2」のみとなります。(2022年2月時点)

【CONTENTS】
・Introduction 大滝詠一のエンジニア前夜
・1979年編
・1980年編
・1981年編
・1982年編
・トラック・シート&レコーディング・スナップ
・コラム① 大滝詠一が語る『ロンバケ』のころ
・コラム② 吉田保、『ロンバケ』セッションを語る
・コラム③ 伊東俊郎、『ロンバケ』セッションを語る
・コラム④ 2011年、『ロンバケ』のマスターを語る大滝とその後
・コラム⑤ 斉藤文昭が語るCBS・ソニー六本木スタジオ
・レコーディング用語解説
・曲名逆引きindex

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

14
1978年、11月25日コロンビアから「レッツオンドアゲン」がリリースされました。三年間で12枚のリリースの約束(今にして思えば本当に過酷な枚数!)でしたが、これが11枚目で何とか許してもらったとか。多分一番売れなかったアルバムだと思いますが、当時高校の私はすぐに買いに走り、楽しい真剣に遊んだアルバムだなあ、と聞き耽りました。今にして思えばナイアガラの終焉でしたが、その前日24日からメロディータイプの楽曲の種は撒かれていました。時間軸で語られるロンバケ秘話。朝妻一郎さんのだから言ったでしょ!には苦笑い。2022/03/26

akipon

1
ロンバケの味わいが一層深まった。おもしろかった。VOL1も読みたいな。2023/03/29

Kolon

1
長年待ち望んでいた本だった。A Long Vacationのレコーディングに関しては様々なメディアから散発的な情報が出ていたが、本書によって完結した。 改めてまとめられた情報を読むと本作のレコーディングが極めて特異だったと解る。 またミュージシャンやエンジニアの吉田保氏の高い技量が大滝氏の音楽的イメージを実現させただろう事は重要だが、アルバムに記録された作品の多くは、他人に書いて売れなかったか不採用の作品群だったことは興味深い。 とにかく天才が本気を出すと名作を産むと言う良い例だろう。2022/06/22

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