文春新書<br> 東大女子という生き方

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文春新書
東大女子という生き方

  • 著者名:秋山千佳【著】
  • 価格 ¥1,001(本体¥910)
  • 文藝春秋(2022/03発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166613564

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内容説明

東大女子は「未来の働き方」の開拓者だった
東京大学に初めて女性が入学して75年。今なお女性比率は二割に満たない。「東大女子」を通して、日本社会の影と未来をあぶり出す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミライ

34
タイトル通り東大出身者の女性のインタビュー&東大女子の実態が語られた一冊。中野信子さん、赤松良子さん、山口真由さん、豊田真由子さんなどかなり濃いメンバー全10名のインタビューが収録されている。戦後の東大~平成時代の東大~現在の東大まで、東大に通う女性に立ちはだかった「壁(孤独・挫折・ハラスメントなど)」が語られる、なんとなく賛否両論ありそうな作品。日本の最高学府東大出身の女性の実態を知りたい人にオススメ。2022/07/13

ざぼ

14
取材対象は東大女性だが、女性全般をフォーカスして社会進出にあたる不条理や孤独感を書き表したルポ集。きちんとやらないといけない優等生病や地方からの上京は男性にも当てはまったり、逆差別のような事例も近年見られもする一方で、それ以上に女性が抱えるやり場のなさは到底計り知れないものがある。当事者なのに見ないふりをして、こうやって高みの見物をした文章を書く自分にも嫌気が差すものの、少なくとも理解と発信は絶えず続けないといけない。将来の選択肢を広げるはずの良い大学への入学が、逆に苦しめることになってはならない。2022/04/17

バトルランナ-

10
3点。 名誉男性。うまいこと言うな。p29 これが世界の常識なんだp54 世界選手権のマスクやコロナ帰国を思い出す。 非大卒の親をファーストジェネレーションと呼ぶ。p134 うまいこと言うな。 俺、ファーストジェネレーションだ。Xメンみたい。 東大大学院。学歴ロンダリングp165 うまいこと言うな。 私、東大卒なんです!(嘘)2022/07/05

laili

8
東大女子、ということで私のしょぼい学歴とは全く異なるものですが、山口さんは同い年、同郷、ということで勝手に共感しています。東大女子ではなくとも社会でバリバリと上に向けて働く女子は大なり小なり感じている日本に根付いている見えないジェンダーバイアス。厄介なのは男性だけではなく、そういう環境で育った私たち女性にもそういったバイアスが根付いていること。「東大に入っていいことは選択肢が増えること」というエピローグは印象的です。知識とスキルの拡充は選択肢に直結する、と私も思います。2022/09/09

かんがく

8
インタビューを受ける女性たちがみんな強くてかっこいい。そして社会にはびこる男尊女卑にウンザリする。他国と比較した際にまだまだ男女平等とはいえないが、少しずつであれ改善に向かっているという少しの希望は得られた。中高教員として私にできることは、教室において古いジェンダー観を再生産させずに、男女ともにより開けた考えをもって大学に進めるようにすることかなとも思った。2022/05/03

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