内容説明
神田明神下にある「出世長屋」は、その名前とは異なり、出世からほど遠い面々が、貧しくも明るく暮らしている。ある日、駕籠かきの桂太は、賭博場で知り合った米問屋の旦那から、奇妙な頼み事をされる──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
75
長屋ものについ惹かれてしまう。初作家さんだが、読み易く人情味あふれてて面白い。出世長屋とは名ばかりの貧乏長屋に暮らす住人たち。最近とみに空き部屋が増えて、入居する人もいない。それもそのはず、長屋に通じる道はおばけ横丁と呼ばれてありもしない噂も不人気の一つとされている。長屋の住人で駕籠かきの圭太と香太が持ってくる出来事や、困った時の腕の立つやっとうの浪人者、図体のでっかい元相撲取り、口の達者な女房たち。長屋の婆さんの認知症と富くじ話はじーんとくるやら笑えるやら。また一つ長屋の人情物語に出会った。2022/04/28
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