内容説明
芸人、ミュージシャン、俳優、コラムニストと八面六臂の活躍をするマキタスポーツが、今度は自伝的小説で作家デビュー!
1988年、山梨から野望を抱いて上京した臼井圭次郎は、紆余曲折の末に仲間とバンドを結成する。しかしなかなか売れず、結局バンドは空中分解。おまけに女性関係や家族との間にもトラブル頻出――八方ふさがりの圭次郎に未来はあるのか!? 1980年代から2000年代にかけての懐かしのヒット曲もふんだんに盛り込まれ、ビートたけしはじめとする実在の人物も出てくる、サブカル青春漂流記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsubun1000mg
12
マキタスポーツ氏をTVで見るようになったが、表紙とタイトルから自伝的小説だと思って選んでみた。 小・中学校までは出来が良く、スポーツも得意で目立った少年が進学校の高校に行くと普通の学生になってしまう。 大学も周りに相手にされないと引きこもりる。 その後水商売のバイトからバンドを始めて知り合いの伝手で映画の主役に抜擢されメジャーの入り口を掴むという感じ。 お笑い芸人でもなく劇団員でもなく何者か?と思っていたらミュージシャンだった。 怪しい感じでいかにも町中にいそうな存在感が業界では個性ととらえられたようだ。2022/05/04
imagine
11
BS12の番組『カセットテープミュージック』で、マキタスポーツは稀に、山梨時代や上京当時の思い出が詰まった曲を紹介する。時には涙ぐみながら。音楽とは、これほどまでに人生に影響を与えてしまうのか、と瞠目する瞬間である。たしかに誰もが、この曲は自分のことを歌っている、とか、自分の気持ちを代弁している、などと感情移入する。だが、それを自分が表現するとなると簡単ではない。他の誰でもない、自分だけの人生を生きること。それに果敢に挑む「アツシ」から、目が離せなかった。著者のオウム論、結婚論、葬式論も堪能でき、満足。2022/06/13
稲田紹
10
多才の人!という感じだった。ドラマ、音楽何でもこなしていく。こういう人たちを芸能人というんだろうな。小説としては自伝的エッセイとして楽しく読んだ。最近テレビで見かけないけど。2023/08/20
かじ
9
とんでもない小説だった(笑)マキタスポーツさんは、なんでもできる理屈オジサンのイメージだったがこんな来歴の人だったとは!どこまでが事実かわからないのでいっそノンフィクションという気持ちで読んだ。若いころの閉そく感、何者かになりたいが何者でもない自分といった部分が辛かった!物語の主人公アツシ(でいいのかな?)のどうしようもなさを痛々しく思う反面、こうしたある種の狂気みたいなものがないと今の成功はないのかと舌を巻いた。オウムの事件にも触れており、あの時代の空気感を感じた。出来事が人を変えるってありますよね2023/02/24
higassi
8
★★★★☆ マキタスポーツさんの自伝的小説。前半は同世代には懐かしい1980-90年代を背景に、若い時期の「自意識過剰感」が読者が照れ臭くなるほどのリアリティを持って語られます。後半での家族への視線・感情は「自分もそういう感覚があったかも」と思わせる、まさに著者の「得意技」とも言えるものでした。益々のご活躍に期待!2022/05/26
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