ちくまプリマー新書<br> ようこそ、心理学部へ

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ちくまプリマー新書
ようこそ、心理学部へ

  • 著者名:同志社大学心理学部【著者】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2022/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480684219

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内容説明

犯罪から食欲、記憶から感情までを扱い、生理的仕組みを解明し日常的な行動の改良を目指す――。ひと口に心の学問というけれど、その世界は深くて広い。講義形式で心理学を体験できる入門書。

目次

ガイダンス
第1章 認知心理学──「記憶」という不思議なしくみ 竹原卓真
記憶の導入
二重貯蔵モデル
処理水準モデル
実験室から日常へ
文脈依存効果
気分一致効果
凶器注目性効果
名前は思い出しにくい
毎日見ているのに思い出せない
フラッシュバルブ記憶
感情と記憶
まとめ
第2章 臨床心理学──不安や恐怖はどこから来るのか? 石川信一
臨床心理学とは
不安と恐怖
古典的条件づけとオペラント条件づけ
代理学習と情報処理
社会的要因
生物学的要因
生物‐心理‐社会モデル
臨床心理学の実践
クライエントさんとの関係性を構築する
「心」は読まなくてよい
面接法・検査法・観察法
計画を立てて行動に移していく
支援を一人一人に最適化する
まとめ
第3章 感情心理学──表情は をつくか? 藤村友美
感情と表情
メラビアンの法則
表情の成り立ち
表情から感情を読み取ることはできるのか?
本当に心から笑っている?──演技した表情の見抜き方
表示規則
行動生態学的アプローチ
顔面フィードバック仮説
おわりに
第4章 犯罪心理学──「普通の人」が暴力をふるう時 毛利真弓
誰にも身近な問題
世界は暴力だらけ
暴力は日々の関係性の中から生まれる
ルシファー効果
暴力に対する神話
好きが暴力に変わる時
性行為における同意
非行・犯罪行動変化を促す
まとめ
第5章 生理心理学──「脳内報酬」の強烈さ 畑敏道
オペラント条件づけと「正の強化」
「正の強化子」は脳内報酬系の活動によって生まれる
神経細胞に関する簡単なおさらいと神経伝達物質
脳内報酬系で使われる神経伝達物質
ほめられると脳内報酬系が活動する
報酬系の活動を行動で測定する
薬物依存の恐ろしさ
あなたも依存症?
最後に
第6章 行動分析学──「やる気」は存在しない 大屋藍子
行動分析学とは?
行動分析学が行動をターゲットにする理由
行動分析学は問題解決を考える
行動分析学はじっくり観察する
行動分析学は社会に表明する
行動分析学を生活の中で使う
講義のまとめ
第7章 食行動の心理学──食欲とおいしさは何で決まるか 青山謙二郎
底に穴がありチューブが付いた皿
大きな皿から食べる
お昼ごはんのことを覚えているか
おいしさとシカク
お皿でおいしさが変わる
おわりに──紙上体験からリアルな心理学部へ 中谷内一也
引用文献
執筆者紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

110
心理学の勉強とは何かを紹介するために、認知心理学、臨床心理学、感情心理学、犯罪心理学、生理心理学、行動分析学、食行動の心理学の7つの講義科目の模擬授業が掲載されている。記憶のメカニズム、表情の成り立ちなど興味深い話題だが、ほんのサワリだけなので、この学問の本質には到達しない。そもそも、私には、心理学が「科学」としての客観的凝視に堪えるものかどうかがわからない。もっと言えば、それが「学問」であるかさえわからない。「ようこそ、心理学部へ」と言うのなら、学問としての意味を説明してもらえたらよかったのにと感じる。2022/04/22

ehirano1

88
ちくまプリマーの企画は結構度肝を抜くことがあります。本書も将にその1つでした。とにかく楽しい。特に、行動分析学については大変興味を持ちました。大学通う時間は今はないけど、行動分析学はビジネスだけではなく人生においても有用な学問だと思いましたし、何よりそのコンセプトがとても好きです。2022/08/14

けんとまん1007

59
読み始めてすぐに思った。ここで学びたい。とにかく、面白く興味深い。心理学に関連する分野が多岐にわたるのは、ある程度、既知のことではあったが、それ以上の多様さがいいと思う。研究と実践、そして分析。統合することで、見えてくるものがある。はるか昔、学生の頃、同じ学部の心理学専攻の人たちの研究の被検者になったことを想い出した。その時から、こころのどこかに棲み続けているのが、ここだったのかもしれない。2022/09/01

ハルト

11
読了:◎ 認知心理学、臨床心理学、感情心理学、犯罪心理学、生理心理学、行動分析学、食行動の心理学の以上、七つの心理学を学べる、講義仕立ての心理学入門書。どの章も、簡潔にさらりとそれぞれの心理学分野に触れており、読み物としてよい塩梅だった。中でも興味を持ったのは、感情心理学、行動分析学、食行動の心理学で、感情、行動の有無により、それらがどのように人から分析され、人に影響を与えるのかが気になった。そして「おわりに」にあった、さまざまな心理学の数々には驚いた。人間の行動や心理にはどれほど謎が多いのか、唸らされた2022/05/06

タバサ

7
 同志社大学心理学部の先生たちが、それぞれの専門分野を講義形式で解説してくれる本です。  心理学、各分野の美味しいさわりの部分なので、高校生でなくても 興味深いですし、学んでみたくなります。人が悪になる条件、習慣付けの方法、食事と見た目、記憶の関係など、ガッテンしてしまいます。大学も、このような本を出していただけると大学の学問というものがどのようなものか、入る前に分かっていいと思います。最終章が率直で好感が持てます。2022/09/02

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