イノベーターのためのサイエンスとテクノロジーの経営学

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イノベーターのためのサイエンスとテクノロジーの経営学

  • 著者名:牧兼充【著】
  • 価格 ¥2,860(本体¥2,600)
  • 東洋経済新報社(2022/03発売)
  • ポイント 26pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784492522295

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内容説明

現在、米国を中心に世界では「イノベーションの経済学・経営学」に関する研究が盛んである。起業家はいかにしてどこから生まれるのか、なぜ起業家は特定の地域に集積するのか、科学技術はベンチャー企業の育成にいかにして役立つのか、といった実務に役立つ疑問について、さまざまな研究成果が生まれている。本書では、特に科学技術による新事業創造について多く扱うが、それは日本企業が、以前ほど科学技術を儲けに結びつけられなくなってきているという問題意識がある。

本書では、シリコンバレー型にとどまらない先端的なイノベーションや起業の研究について、32本の海外の学術論文(定量論文)を具体的に読み解きながら、そのエッセンスを紹介していく。ビジネスの現場では、アカデミックな知見とエビデンスを実務にどう役立てるのかという「科学的思考法」がますます重視されてきている。論文の探し方から情報の読み解き方までを学ぶ一冊としても有用である。

目次

はじめに
Chapter 1 アントレプレナーシップとイノベーション
Chapter 2 定量論文の読み方
Chapter 3 イノベーションは誰が担うのか:大企業 vs. 小企業
Chapter 4 アントレプレナーはどこから生まれるのか
Chapter 5 スターサイエンティストはなぜ重要か
Chapter 6 科学技術の知は、なぜ特定の地域に集積するのか
Chapter 7 なぜ起業活動は特定の地域に集積するのか
Chapter 8 アントレプレナーの活動を促進するものは何か
Chapter 9 ベンチャーキャピタルはなぜ重要なのか
Chapter 10 インセンティブは発明とビジネス化にどの程度重要なのか
Chapter 11 大学における知財とインセンティブの関係
Chapter 12 大学発ベンチャーはイノベーションを促進するのか
Chapter 13 論文からの学び方
おわりに
参考文献
用語一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おせきはん

30
イノベーションに関する論点について、実証研究の論文に基づき議論が進められています。自分の直感とは異なる研究結果も示されていましたので、他の本や論文も読み、理解を深めようと思うよいきっかけになりました。2022/08/06

人生ゴルディアス

5
なんか期待していたのと違ったというか、帯の「イノベーターはこうして知を得ている」は単的に内容と無関係だし、タイトルのサイエンスとテクノロジーって何…? 内容は、起業においての様々なトピック、何が起業を促すかとか、起業の成功は人的要素と技術要素どっちが大事かとか、どんな大学のシステムだと起業と影響あるかとか、どんな資金を受け入れているとその後成功しやすいかとかについて、研究論文の紹介という感じ。雑学的には面白いけど、ベンチャーの現場で本書持ち出して「統計的には優位だから」とか言い出したら殴られると思う。2023/07/25

やすほ

5
【☆☆☆★★】 社会科学の論文を紹介してくれながら、アントレプレナーについて学べる本。この本でもおすすめされていたダイヤモンド社出版『「原因と結果」の経済学』を先に読んでいたため、少しは理解できた。統計分析の表をはじめ、この分野ならではの論文の作法があるようで、興味深かった。統計的な分析で相関関係があるかが示されるのは理解できたが、統計分析だけでは因果関係があるかどうかは示されないはず。それをどう示されているのかが、もう少し詳しく知りたかった。2023/04/22

yokkoishotaro

3
経営学でも実証研究がしっかりと行われていて、データベースの構築や解析も工夫されていて大変興味深かった。またそれらをわかりやすく解説されているので、初学者にとって良書なのではないかと思う。2022/07/31

けーこ

2
研究者とイノベーションの関係が特に興味深かった。いくつかの論文の紹介を交えながら統計的な信頼性に関する知見を学ぶことができた。読んでみたい論文や調べ方についても紹介されていたので、実際に試してみたりなど非常にためになった。2023/04/03

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