AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか

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AI研究者と俳人 人はなぜ俳句を詠むのか

  • ISBN:9784907623500

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内容説明

「AI一茶くん」を開発する人工知能研究者と気鋭の若手俳人が旅する「知の深淵」

小学生時代からプログラムを書き人工知能に興味を抱いた川村と、高校時代に俳句甲子園で優勝した大塚が俳句を切り口に人間の知の営みについて語り込んだ対話。俳句を詠むとき、人の脳の中では何が起こっているのか。知能とは何か、人間とは何か。AI研究者にとって「AI俳句」は、根源的問いの答えに近づくためのプロジェクト、若い俳人とっては、人間の知の営みが解明されることへの深い興味。人工知能による俳句生成プロジェクト「AI一茶くん」の生みの親と、気鋭の若手俳人が旅する「知能の深淵」。

【著者】
川村秀憲
1973年、北海道に生まれる。小学生時代からプログラムを書きはじめ、人工知能に興味を抱くようになる。同研究院で調和系工学研究室を主宰し、2017年9月より「AI一茶くん」の開発をスタートさせる。ニューラルネットワーク、ディープラーニング、機械学習、ロボティクスなどの研究を続けながらベンチャー企業との連携も積極的に進めている。
著書に『人工知能が俳句を詠む』(共著、オーム社)、監訳書に『人工知能 グラフィックヒストリー』(ニュートンプレス)などがある。

大塚凱
1995年、千葉県に生まれる。中学生時代から俳句を始め、高校時代には、全国高等学校俳句選手権大会(俳句甲子園)に3年連続で出場し、2013年の第16回大会ではチーム優勝を果たした。2018年から「AI一茶くん」の開発チームに協力している。
第7回石田波郷新人賞(2015年)、第2回円錐新鋭作品賞夢前賞(2018年)を受ける。

目次

第一章:コードと歳時記―「人間の営み」を解明する
第二章:記号と意味―ハードルは何か
第三章:教師データと逸脱―「AI一茶くん」の俳句を鑑賞してみる
第四章:チューリングテストと句会―「詠んだ」といえる日は来るか
第五章:無意識と感情―「知能とは何か」という根源的問い

付録:
「AI一茶くん」俳句生成の仕組み
入門・俳句の〝読み〟方
本書の内容をおおまかに知るためのキーワード

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

桔梗屋

4
人間とAIが句会を開いて、丁々発止を繰り広げる、そんな「東京マッハ」みたいなイベントが繰り広げられる未来が、生きてるうちに来るんだろうか。俳句を「生成」することはできて、少しずつ「俳句」としての形式は整えられるようになってきてるようだけど、意志を持った「作者」が居ないことと、「選句」ができないことが次の課題なのか。ま、それができるなら、AI開発そのものの革新的なブレイクスルーだもんな。ひとまず自分の生きてる間は、AI一茶くんによる激烈なダメ出し食って、諸先生が深甚なダメージに悶絶する配信は見られないなあ。2023/08/05

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0
★★★☆☆ 人は俳句の何に楽しみを感じるのか?なぜ完璧に人を騙せるAIは人を不快にさせるのか?人間は作品を愛していたわけではなく、作品を愛する自分を愛していただけじゃないのか?研究者と愛好家が分かり合える日は永遠に来ないのではないかと感じた2024/01/12

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