冷戦 ワールド・ヒストリー 上

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冷戦 ワールド・ヒストリー 上

  • 著者名:O.A.ウェスタッド/益田実/山本健/小川浩之
  • 価格 ¥3,740(本体¥3,400)
  • 岩波書店(2022/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 1,020pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000256728

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内容説明

資本主義と社会主義に世界を二分し,国家や人々の生活を激しく揺さぶった冷戦.その起源から終焉までの一〇〇年を,冷戦史研究の第一人者が描き切る.米ソや欧州のみならず,アジア,アフリカ,ラテンアメリカなど全世界を包含した稀有の歴史叙述.上巻は一九世紀末からキューバ危機まで.下巻はヴェトナム戦争からソ連解体まで.

目次

日本語版への序文(二〇一九年)┴序章 世界の形成┴第一章 出発点┴第二章 戦争の試練┴第三章 ヨーロッパの非対称性┴第四章 復 興┴第五章 新しいアジア┴第六章 朝鮮半島の悲劇┴第七章 東側陣営┴第八章 西側の形成┴第九章 中国の災難┴第一〇章 帝国の解体┴第一一章 ケネディを襲った危機┴注┴【下巻目次】┴第一二章 ヴェトナムとの遭遇┴第一三章 冷戦とラテンアメリカ┴第一四章 ブレジネフの時代┴第一五章 北京のニクソン┴第一六章 冷戦とインド┴第一七章 中東の大渦巻┴第一八章 デタントの敗北┴第一九章 ヨーロッパの前兆┴第二〇章 ゴルバチョフ┴第二一章 グローバルな変容┴第二二章 ヨーロッパの現実┴終章 冷戦が形成した世界┴本書のアプローチと謝辞┴監訳者あとがき┴注┴人名索引・事項索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばたやん@かみがた

86
まず気付かされるのは、冷戦史を描くに当たっての視野の広さです。歴史的範囲においては、19世紀末からの米ロ両国の領土を含む急速な膨張と相異なる方法による国際的な地位向上が、両国を次の時代の主人公に押し上げて行く様を見ていきます。地理的範囲については、米ソや主戦線と言うべき欧州だけでなく、熱戦が行われた朝鮮半島初め、植民地解放運動や革命そして戦争に揺れる第三世界にも十分な頁を割いています。米ソ以外の国々も冷戦のアクターであること、またそれらの国々の振舞いが米ソの行動を大きく規定したことが判るのが、(1/4)2020/10/18

風に吹かれて

18
過ぎ去った歴史に「もし」はないのだけれど、スターリンが猜疑心に埋没した指導者でなければ、毛沢東が自分の存命中に共産主義中国を完成させようとしなければ、フルシチョフがスターリン批判を行ったときアイゼンハウアーがソ連と対話する根性を持っていたならば、あるいは、日露戦争にロシアが日本に敗れず、日本を恐れず第二次世界大戦の早期に参戦していたならば、そもそも日本が日露戦争に敗れていたならば、などなど、世界は、日本は、違う姿になっていたのかも知れない。➡2020/09/09

moto

15
大学の講義で各地域の現代史を学ぶ中で、冷戦の横軸ないし全体像を掴んでおきたいと思い、手に取った。冷戦は通常、1945年から描かれることが多いが、本書では19世紀末のグローバルな経済危機と、共産主義運動の盛り上がりから書き起こしている。上巻では、二度の世界大戦と冷戦の開始から、キューバ危機までを扱う。冷戦を学ぶにあたっては、ヨーロッパ中心、西側中心、あるいは日本ではアジア冷戦(中国や朝鮮半島)重視になりやすい。その点、東側陣営を扱った第7章は、共産陣営内部の動きを理解する上で大変参考になった。2021/08/15

13
上巻は冷戦の諸相についてソ連の登場からキューバ危機までをグローバルな視点で描いており、ここまででも冷戦という構造がいかに世界を歪めてきたかが理解できる。カストロがもともとは共産主義者ではなかったことも発見だった。それにしても、冷戦時代に繰り返されたイデオロギーに基づく東西間での言葉の応酬が今となっては何とも滑稽な気がしてきた。とは言え、冷戦によって世界中で数千万人の人々が亡くなっているのだから(イデオロギー恐るべし)、「何でこうなってしまったのか」をしっかりと見極める必要があるだろう。下巻へ。2021/05/04

MUNEKAZ

13
冷戦史を扱った大著。上巻は第一次世界大戦の終結からキューバ危機まで。米ソのイデオロギー対立をすべての根源としながらも、その視点をヨーロッパに限らず、広くグローバルに捉えているのが特徴か(日本についても言及がいくつかあり)。冷戦という国際システムに世界が絡めとられ、対立が固定化されていく様子が巨視的に描かれていく。また米ソの指導者のみならず、毛沢東やネルー、スカルノらの発言が多く引用されているのも印象的である。2020/10/16

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