内容説明
人間はなぜ死ぬのか――インドネシアのバナナ型神話と『鬼滅の刃』の物語から考える。女神たちは何を担わされているのか――インドの乳海攪拌神話とゲーム『FGO』の世界観から解き明かす。世界に伝わる多様な神話から、現代の映画や漫画、ゲームにまで息づく「神話のエッセンス」を明らかにする、魅惑の神話学講義!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ピンガペンギン
23
インドの神話が専門で神話学研究所主宰の著者による読みやすい本。世界中の神話を扱っていて、共通点がすごく多いことがわかった。前から3という数字の重要性がどこからきているのか知りたかったが、サンスクリット語で3は完全を意味するという。(3が最小の複数だという。2は両数。)三点セットが呪術、哲学などにもよく出てくる。三神一体思想(トリムールティ)というものもある。三というのは人間を(無意識に働きかけて)納得させやすい数字なんだろう。最後にある、映画「マトリックス」のような仮想現実を生きているかも、というのは→2023/11/26
マツユキ
20
神話同士の共通点だけではなく、現代の漫画、ゲーム、映画にも、読み取れるというのは、難しいことはよく分かりませんが、面白いです。特に印象に残っているのは「見るな」関連の話。『天気の子』そんな話だったのか。それから、今回が初めてじゃないんだけど、バナナ。バナナなんだあ。でも、その頃のバナナって…?あの本読んでなかったな、と、読書欲を刺激されました。2022/03/28
わたなべよしお
18
ひとつひとつのエピソードは面白い。が、読み続けるのは少し苦労した。次々と違う話になり、常に一から読み始めなければならないからだろうか。そもそもタイトルに「53講」とあるので仕方がないのだが、教科書を読んでいるような気分になった。映画スターウォーズをはじめ、これまでも数々のエンタメが神話の要素を取り入れているのは、よく知られている。だから今さら漫画やゲームに神話的要素が入っていると言われても困る。それでも、この本でインド神話に興味がわいた。2023/07/14
SGM
16
世界のさまざまな神話を紹介しており各神話の共通点や現代との関連性などを記している。神話が好きな人にはたまらないだろうし創作などの一次資料としての価値もあると思う。しかしながら読み物としてはあまり面白くなかった。神話の羅列がずっと続いているような感じで食傷気味になり、かつ聞きなれないカタカナ(氏名や地名など)が頻出して2、3話読むとあっという間に眠くなってしまう。2023/11/26
サケ太
16
神話の世界は面白い。「バナナ型」のい神話が個人的に好き。昔の話なのに、新鮮に感じる部分がある。様々なものが、関連し基礎となっているのを感じる。2022/11/01
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