内容説明
悩み「何をやろうとしても、なかなか続けられません」＝答え「これが好きだと決めたら、誰が何と言ってもそこを離れないこと。そうすれば、ちょっと時間がかかっても成功します」／悩み「他人と自分を比べて、ひどい劣等感に襲われてしまいます」＝答え「自分のいいところを伸ばしてください。容貌が気に入らないなら、整形したっていい。とにかく自分のいいところを見つけて、自信を持つこと」──人間関係、コンプレックス、恋愛、家族、将来のことなど、若い世代のリアルな悩みに97歳の寂聴さんが答えます。人生の大先輩の直言が胸にストンと落ちる、幸福に生きるためのアドバイス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さくらっこ
35
サブタイトルに「17歳の特別教室」とあった。それを見落として、3倍以上の年を取った私が読んだ。人生の初心者に返ったつもりで読み進めたが、いろいろ得るところがある。寂聴先生は若くして結婚されたが、自らの不貞が原因で、子供を置いて家を出られたとのこと。昔はどれだけ周囲に白い目で見られたことだろうか。それを乗り越えたこそ、何でも好きなことをおやりなさいという言葉に説得力がある。そして「すればするほど、大らかで優しくなれるのが本当の勉強」とのこと。確かにノーベル賞を受賞された先生方は優しいお顔だ。心に刻みたい。2023/04/23
ムラサキ
10
この本では、97歳の時に寂聴先生が10代の子達及びその母親の悩み相談に答えている。人生は山あり谷ありで、誰しもが悩む。今の自分と向き合い、何がしたいのか、どうありたいのかを常に問い続けることが重要である。今の自分を肯定し、前向きに生きれば必ず道は開ける。2022/09/03
