光文社新書<br> ネットで故人の声を聴け~死にゆく人々の本音~

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光文社新書
ネットで故人の声を聴け~死にゆく人々の本音~

  • 著者名:古田雄介
  • 価格 ¥1,232(本体¥1,120)
  • 光文社(2022/03発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334045982

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内容説明

インターネットと「死」をとりまく環境は時代によって大きく変化していく。消えずに残された過去は、生きている私たちの現在と未来をどう方向づけるのか? 故人がインターネットに残した足跡とどう向き合うのが正解なのか? 空間や時間をこえて届いた鮮烈なメッセージに耳を傾ける。「東洋経済オンラインアワード2021」MVP獲得の好評連載が一冊に。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

18
いわゆる「闘病ブログ」やそれに類する個人サイト、SNSの投稿から見えてくるもの。ネットと「死」をテーマに、興味本位ではない切り口で今はこの世にいない人々のネットの痕跡を分析し解説した一冊で、興味深く読みました。ネット上でのみ関りがあった人が亡くなる体験は自分にもあり、また自分自身のネットでのささやかな活動についても、色々と考えてしまったり。面白かったです。2022/06/26

kitten

15
図書館本。亡くなった人がネット上に残した闘病記やブログなどから、死にまつわる感情や記録を考察していく。と同時に、ネットというデジタル空間にそういった記録がどれほど残るのか、その是非についても。若くしてがんになり亡くなったケースもあれば、自ら命を絶った場合もある。またここに挙げられているのは有名になったものばかりなので、人知れず同じような記録を残している人は無数にいるのではないか。インターネットは昔、若者の文化だったから、死のことなんて遠い世界だったけど、今はそうではない。ネットに死にゆく人々の声がある。 2023/04/29

色々甚平

8
故人となったブログや個人サイトを紹介している。ネット上ではサイトが消えない限り最後の足跡として鮮明に残っている。病死や自殺など理由は様々だが最後が近づくにつれて息が詰まってくる。今は、ツイッター上で自殺や死に至った人や知人の姿が日々目に入ってくる。本で紹介されているサイトはもう更新されないものも多いが、現在でも、場所を変えてたくさんの死にゆく人々の声が溢れかえってると思うと目を瞑りたくなる。今のままでも生きる兆しが見えるようになることを切に願うしかできない。2023/02/20

espoir

8
非常に興味深い一冊だった。今まででありそうでないこの題材を取り上げられたところにまずは拍手。中でも第一章のワイルズさんと「日本一長い遺書」が印象的。ワイルズさんは知人の家で花火を見た翌日に亡くなったそうだが、今も残されるツイッターを見ると「明日の花火は解熱剤打ってでも行きたい」との呟きがあり、見ることができてよかったという気持ちと、その後亡くなった事実に何とも言えない気持ちになった。2022/07/18

メチコ

7
死そのものだけでなく、死に至るまでの過程や心のうごめきまでもが技術の進歩によりすくいあげることができるようになってしまった。 これは幸なのか不幸なのか。 ネットの海を漂い続けているリアルの声はなかなかに重いね。 死が現実のものとして目の前に現れたとき、はたして自分は何を思いどう動くんだろうなぁ…。2022/11/14

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