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内容説明
ほめられたくない、目立ちたくない、埋もれていたい……。今、こんな若者が激増している。
・「成功した人もしない人も平等にしてください」
・選択の決め手はインフルエンサー
・「浮いたらどうしようといつも考えてます」
・LINEグループで育まれた世界観
・もう「意識高い系」とすら言わない
・上司からの質問を同期に相談する
・自分に自信はないけど社会貢献はしたい
令和の時代の重大異変を、イノベーションとモチベーションの研究家が徹底分析!
目次
はじめに
第1章 先生、どうか皆の前でほめないで下さい--目立ちたくない若者たち
第2章 成功した人もしない人も平等にして下さい--理想はどんな時でも均等分配
第3章 自分の提案が採用されるのが怖いです--自分で決められない若者たち
第4章 浮いたらどうしようといつも考えてます--保険に保険をかける人間関係
第5章 就職活動でも発揮されるいい子症候群--ひたすら安定を求めて
第6章 頼まれたら全然やるんですけどね--社会貢献へのゆがんだ憧れ
第7章 自分にはそんな能力はないので--どこまでも自分に自信のない若者たち
第8章 指示を待ってただけなんですけど--若者たちの間に広がる学歴社会志向とコネ志向
第9章 他人の足を引っ張る日本人--若者たちが育った社会
第10章 いい子症候群の若者たちへ--環境を変える、自分を変える
謝辞
筆者の研究業績一覧(主なものを抜粋)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
210
著者はモチベーションを専門とする金沢大学教授。今の若者の行動原則や心理的特徴を「いい子症候群」と定義。目立ちたくない、横並びの平等意識、自分で決めず、自分が浮いてないかを心配するのだと言う。私は、そもそも、識者の「今の若者は…」という言い方に強い反発がある。そういう態度が世代の分断を生み、若者を委縮させるのだと。でも、この先生は分かっている。「横並び意識や意思のなさは、日本全体がそうだった」、だから「まず大人のあなたが挑戦するべきだ」と。若者への熱い思い入れを持ったよき教育者だと思う。文章も軽妙で楽しい。2022/07/05
eiro
109
お気に入りさんが挙げていた本。予約が取りにくかったよ。ちょうど身近に大学3年生の甥がいるのだが、まだるっこしい彼の考え方や行動にかなり合点がいったよ。同調圧力はこれほどまでに進化しているとは...。以前、車道で倒れていた婆様を見つけ、助けに駆け寄り歩道に導いたところ、それまではみんな周りで見ているだけだった若者が急に彼女の自転車や、小物を道路から持ってきた。無性に腹が立ったがこの本で少し理解ができたよ。あと個人ごとだけど、大学時代はどこ構わず好きな先輩の近くや隣を狙って座っていたなあ。2022/09/05
mike
91
いい子と言われる現代の20代の若者たち。彼らの考えや行動について、日頃大学生と共に過ごす風間さんが自らの経験や研究に加えて様々な観点からのデータで立証する。分かりやすくコミカルな文章で、凄く面白くて何度も笑った。しかし笑い事ではないのだ。風間さんは若者だけでなく上の世代、日本人の姿や問題点を指摘している。そして最後には若者へ向けて分かりやすく温かいメッセージを送っている。それは若くない私の心にも十分響く言葉である。2023/03/28
W.
85
最近の中高生、そして若手の同僚にたいして私が感じていることを分析していもので興味深かった。最後は私たち大人の責任なのだと励まされるように終わった。2022/10/22
なっぱaaua
76
とても分かり易く興味深い内容でした。いい子症候群の若者たちが以前より目立ちたくなくて内向きで指示待ちなのだという。実際自分のメンバーになる新入社員の殆どが自発的に動きキャリアを考えている人が多いが、もしこの本に書かれている若者が殆どであれば自分の会社は就活の競争を勝ち抜いているのかもしれない。若者全般に目を向ければ我々が成長していない事で自らを守る若者が増えてくるのは必然といえる。9章の事実を理解しつつ10章で筆者が提言する方向へ若者たちを導きたいと思う。2023/04/20
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