内容説明
生存への安心感の高まりが宗教の需要を低下させた。宗教が課してきた生殖・繁殖規範は、ジェンダー平等や同性愛など個人の選択の自由を重視する新しい価値観へと急速にシフトしている。経済格差、民主主義へのコミットメント、出生率の低下、排外主義…定量データから見えてくる社会の潮流とは?世界価値観調査を牽引した碩学の遺著。
目次
序 文
第1章 生殖・繁殖規範から個人選択規範へのシフト
第2章 宗教の重要性
第3章 世俗化論争
第4章 進化論的近代化論と世俗化
第5章 世俗化する背景―個人選択規範の台頭
第6章 世俗化する背景―不安感
第7章 高所得国で加速する世俗化
第8章 宗教に代わるものとは?
第9章 スウェーデンですら権威主義的な排外主義政党が台頭するようになるのはいつか?
第10章 次なる展開
訳者あとがき
付 録
参考文献
索 引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
noko
3
宗教関連としては、結構専門的な用語が多目。かなりの年数、人数、国を問わず集められたデータから分析されているので、かなり正しい結論になっているはず。高所得社会では、宗教離れが加速している。今まで何世紀も、女はできる限り子供を多く産む役割に押し込め、生殖繁殖に繋がらない性行動の一切を思いただませようとルールでしてきた。乳幼児死亡率が高い時代はそれも納得だが、死亡率が下がり、個人選択規範にうつった。低所得社会では信仰心は高く、生まれる子供の数が多い。2021/12/10
Go Extreme
2
生殖・繁殖規範から個人選択規範へのシフト 宗教の重要性 世俗化論争 進化論的近代化論と世俗化 世俗化する背景―個人選択規範の台頭 世俗化する背景―不安感 高所得国で加速する世俗化 宗教に代わるものとは? スウェーデンですら権威主義的な排外主義政党が台頭するようになるのはいつか? 次なる展開2021/10/07