内容説明
保護観察処分を受けたり,仮釈放や保護観察付きの執行猶予の立場となった非行のある少年や犯罪をした人は,実社会の中で,保護観察官・保護司の指導・支援の下に遵守事項を守りながら更生を目指す。
本書は,非行のある少年や犯罪をした人を主人公とする「保護観察」という舞台の上で,更生に向けた筋書きのないドラマがいかにして展開されたのかということを,著者が接してきた数多くの事例に基づいて述べたものである。最前線で目の当たりにした情景や戦術などとともに,心理学や社会学の知見を生かした立ち直りの舞台裏や仮面を外した主人公の素顔に迫ることも試みられている。
保護観察における見立て,面接のコツから,犯罪傾向や属性から考察した立ち直りへの支援のあり方が述べられた読み物としても印象深い実践書となっている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
J D
61
保護司が保護観察対象者から殺されるという痛ましい事件が起きて、実際の保護観察ってどんな感じなんだろう。民間のボランティアである保護司が犯罪者の立ち直りに関わるという日本独自の制度らしいが、昭和なら成り立つだろうが、隣は何をする人ぞと言われる時代をさらに超えた令和の時代には制度の根本的見直しが必要なのだろうと思った。想像以上に保護司、保護観察官は激務だな。第2章第2節「基本的な姿勢」犯罪非行のある人との面接、向き合い方はとても参考になった。学校特に中学生の教諭にこの節だけでも読んで欲しいと思った。2024/08/03
てくてく
6
保護司が対象者に寄り添い支援することの重要性を個々の非行・犯罪類型毎の事例紹介を通じて説明したもの。刑事政策や保護司の職務概要を知る入門書的な一冊。2021/09/27
epitaph3
1
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