講談社選書メチエ<br> サン=テグジュペリの世界 〈永遠の子ども〉の生涯と思想

個数:1
紙書籍版価格
¥2,365
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

講談社選書メチエ
サン=テグジュペリの世界 〈永遠の子ども〉の生涯と思想

  • 著者名:武藤剛史【著】
  • 価格 ¥2,310(本体¥2,100)
  • 講談社(2022/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 630pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065271339

ファイル: /

内容説明

☆それが〈目に見えないたいせつなこと〉だったのか。☆
「星の王子さま」を生み出した思想とは?
波乱の生涯と作品世界をつなぐ決定的評伝。

サン=テグジュペリは、言わずと知れた『星の王子さま』の作者です。
この子ども向けの小さな物語は、いまもなお世界中の多くの人びとが読み続け愛し続けていますが、その魅力の秘密はどこにあるのでしょうか。
この作品でくりかえし語られる〈目に見えないたいせつなこと〉とはいったい何なのでしょうか。

サン=テグジュペリは、自分の子ども時代を忘れることができなかった、おとなになりきることができなかった人間と言えるでしょう。
彼は、おとなの世界にほかならないこの現実社会を、つねに居心地の悪さ、窮屈さを感じながら、いわばよそ者として、不器用に生きねばなりませんでした。
失敗と挫折、混乱や波瀾に満ちたサン=テグジュペリの生涯は、どこかドタバタ喜劇めいており、それ自体として見ても面白いものです。
ですが、彼自身はこうした人生を懸命に生きることを通して、おとなの世界である現実社会、近代という時代にたいする批判意識を研ぎ澄ましていました。
そして同時に、みずからの内面空間そのものとしての子ども時代の世界のヴィジョンを明確化していったのです。

本書は、こうしたまったくあたらしい視点から書かれた、『星の王子さま』『夜間飛行』をはじめとする作品群の世界をより深く味わえるようになる、サン=テグジュペリの評伝の決定版です。


[本書の内容]
はじめに 
第一章 子ども時代(一九〇〇―一九一二)
第二章 青春の惑い(一九〇九―一九二六)
第三章 飛行士にして作家(一九二六―一九三一)
第四章 波瀾の時代(一九三一―一九三九)
第五章 戦争(一九三九―一九四〇)
第六章 亡命(一九四〇―一九四三)
第七章 最後の任務(一九四三―一九四四)
おわりに 
サン=テグジュペリ略年譜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Jampoo

13
サン=テグジュペリの評伝。下級貴族の家で優しい母の下育った子供時代から航空郵便会社時代、そして亡命後に偵察飛行士として死ぬまでの生涯を、その文筆と共に追う。 作品として発表した物だけでなく、サン=テグジュペリの書いた散発的な寄稿や手紙(主に愛人への)とその解説が非常に興味深く楽しめた。 本人も実際に言っていたようだが、彼は結局の所、飛行士として死にたいと願って、その通りに死んだのだと思う。2025/12/01

オフィス助け舟

7
2023年9月10日再読。サン=テグジュペリの人生を追いながら、その著作の中の記述を沿えて語ることでその思想を解説している。/サン=テグジュペリが理解していた本来の精神の共同体としての人間観。「結び目」「絆」「愛の泉」……そうした表現が繰り返し現れている。/サン=テグジュペリは、人間を1個の孤立し閉じられた「箱」のような存在ではなく、過去と未来をつなぐ「糸」として見ていたのだ、と思われる。/「あなたがたを築き上げるのは、あなたがたが受け取るものではありません。それは、あなたがたが与えるものです。」2022/05/01

ラウリスタ~

3
図書館。4分の3まで読了。2023/03/03

urigaya

2
彼の死生観が好きで、好きで、たまらなく好き。 ≪ひとは死ぬわけではない。中略 肉体が崩れ去ると本質的なものが見えてくる。≫ あるいは、 ≪ひとは、与えて、与えて、与えつくすことができる≫ かんじんなことはめにみえない  からこそ、 ひとは息をすったりはいたり、、、、 もっとすなおにたんじゅんに。。。。2022/07/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19355601
  • ご注意事項

最近チェックした商品