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内容説明
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ある日の学校がえり、タツキはイチョウの木のそばで、みどり色のねこ――森ねこに出会った。森ねこからすすめられて、タツキはガラスのかけらのような「森のたね」を買った。そのたねを木でできたものの上におくと、森がはえてくるというのだが・・・。浜松市主催「森林(もり)のまち童話大賞」大賞受賞作。審査委員(西本鶏介、角野栄子、あさのあつこ、那須田淳、薫くみこ)全員が大絶賛。期待の新人のデビュー作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
137
森の中、大きなイチョウの木に棲む青いネコは、沢山の種を集めている。少年は声のする方へ向かう。その種を蒔くと小さな森が生まれるよ。お金はいらない。ドングリと交換しましょう。…土や水がなくても発芽する不思議な種。鉛筆の上に並べると、翌朝には小さな木々が生えてくる。桜の木で作ったけん玉にはサクラが咲く。…ファンタジーに溢れ、清らかになる物語。木々の温もりを感じ、身の回りの自然に触れたくなる。大きな木の影には、多彩な種が入った瓶を抱えるネコがいるかもしれない。その種が世界中に運ばれたら、どんな景色になるでしょう。2021/07/25
mntmt
23
”森のたね”、わたしも欲しいな〜。2016/11/23
ほんわか・かめ
17
大きなイチョウの木の下には不思議なみどりの猫がいるらしい。その猫が売っているのは、宝石の様に輝く“森のたね”。木や植物から出来ている物に蒔くと、なんと一晩で森が育つのだ。竹定規からはミニ竹が、けん玉からはミニ桜の木が、爪楊枝からはミニ白樺が!もちろん本からもね(^^) ツリーハウスに憧れのある人はきっと手に入れたい種でしょうね。〈2015/ポプラ社〉2021/12/04
遠い日
10
植田真さんの絵を求めてでしたが、間瀬みかさんのお話もすてきでした。小さな小さな世界に夢が溢れて、タツキでなくともこんな世界を手に入れたら夢中にならずにいられないでしょう。そんな自分だけの秘密の世界が、妹の介入で一挙に現実の世界にスライドする場面が秀逸。そして、また現れた森ねこの存在感がいい。ファンタジーはファンタジーのままで、微視的、巨視的な森との関わり方を描き分けていてすばらしい。2018/02/05
kolion
6
発想がたのしかった。森をテーマにしたコンクールの佳作受賞作。家が森になってしまったらどうなるだろうと思ったりせずに、そんな展開を心いっぱい楽しんだのが伝わる。2018/10/11