内容説明
カネと情報操作で世界各国の世論誘導を展開する中国共産党。
その手の内を白日の下に晒す!
中国は(米国を含む)全世界で政府資本がコントロールする大外宣ネットワークを打ち立てたのだ。――多言語メディアから構成される一つの紅色のメディア・ファミリー、この巨大な紅色メディア・ファミリーの存在目的はただ一つ。極権(全体主義国家)中国のグローバル戦略に奉仕することである。……まえがきより
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sakadonohito
9
中共の諸外国への宣伝工作について。文章がギチギチに詰まってて読み難く感じた。逆に言えば内容みっちり。金も時間もかけているのに大半は成功とは言えない結果になってはいるが、反面教師の意味でパブリック・ディプロマシーの匙加減の難しさも感じられた。台湾のメディアも乗っ取られかかっていたのは知らなかった。訳者あとがきにあるが、問題は日本のメディアである。日本だけ中共の宣伝工作を跳ね返せていないのでは?と不安になるし、ジャーナリズムが置いてけぼりになり、邪悪なアジテーターになっていると私は感じている。2025/02/26