竹書房怪談文庫<br> 静岡怪談

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竹書房怪談文庫
静岡怪談

  • 著者名:神薫【著】
  • 価格 ¥748(本体¥680)
  • 竹書房(2022/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801930148

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内容説明

日本の中部地方に位置し、伊豆、駿河、遠江の三国に相当する広大な広さを持つ静岡県。富士山を有するこの土地には心霊スポットも数多く存在し、さらにもっと身近な怪異にも事欠かない。静岡在住の〈怪談女医〉神薫が、そんな静岡における怪談を蒐集取材した渾身の一冊!

カーナビが勝手に案内を始めるその行先は…「夜泣き石に呼ばれる」、日暮れにバイクで通った竜爪街道で見かけた奇妙な男「赤白男と白黒女」、肝試しに行った三人がそれぞれに見たものは…「怪異のデパート大内山~霊山寺」、富士山の見える家に越した一家に起こった壮絶な恐怖「穴」など静岡の怪異29篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

62
実話怪談集。静岡在住の著者によるご当地怪談本。ご当地怪談本で難しいのはその土地と怪談の関連。その土地を活かしてしかも怪談として完成度が高いものを作るのは至難の業だと思う。本書も「夜泣き石に呼ばれる」における小夜の中山の夜泣き石等一部を例外として、土地ではなく怪談に重心が置かれているようなイメージ。「静岡」という土地を舞台にした普遍的な怪談が多いように感じる。あと妙に「イエ」に関する話が多いように思えたなあ。建物としての家も血縁という家も両方含めた感じで。ただ怪談としての完成度は高いので読んでいて面白い。2022/03/22

qoop

10
ご当地怪談本の多くが地元で名高い心霊スポットや曰く付きの旧跡にまつわる怪談を一定数収録しているが、本書は例外的に少ない。表題からして目立つのは〈夜泣き石に呼ばれる〉〈怪異のデパート大内山〜霊山寺〉くらいか。その割にある程度地域が絞られている話が多く(更にエリアを絞れば当該箇所も有名スポットなのかも)隣家・隣人に迫る怪異の身近さを感じさせる。2022/03/16

お咲さん

7
静岡県の怪異を集めた怪談もの。一話ずつがとても短いので隙間時間にサラッと読める。また自身の住んでいる身近なところでの話ゆえに興味深く読めた。ただ惜しいのは怖くないところだろうか。これを実際語りとして対面で口頭で聞いたのなら、もっとずっと怖かったと思う。怖い部分がサラサラと読めるだけに、怖さのアンカーが弱い。怪談話なので、もう少しゾッとしたかったかなあというのが正直なところ。2022/11/05

せい

6
静岡県内で眼科医をしている著者ならではのちょっと医学的な視点も入っていて面白く読める。地元で行われた怪談会で採話されたという話の数々はリアルで不気味な手触りがあり、味わい深い。特に冒頭の話のなぜか話者本人と連絡が取れなくなるところや、後書きのその場で語られたことはみんな覚えているのに誰が話したのかがわからなくなった話など、細かい不可解さが良かった。2022/08/14

海星梨

6
KU。女医さんだからだろうか、解明しようという文が多い。不思議を魅せるように描くのが怪談だと思っているのでマイナス。話自体はそこそこ怖いものを取り揃えてあるのに、こわく、そのこわさに取り込まれてしまいそうなほど魅力的に描くという視点がないので、イマイチな出来。2022/06/19

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