- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
本書は,大学生,大学院生,そして社会人という幅広い読者を対象としたコーポレートファイナンス(企業財務)とバリュエーション(企業価値評価)のテキストです。「企業価値の向上」「価値創造経営」「持続可能な成長(サステナブルな成長)」という現代のビジネスのキーコンセプトは,コーポレートファイナンスから生まれたといっても過言ではありません。本テキストの内容をきちんと学ぶことで,これらの重要な考え方を正しく理解することができます。
本書の特徴は,大きく三つあります。第一に,事業戦略や経営戦略との関係を重視していることです。コーポレートファイナンスとバリュエーションでは,企業価値,価値創造,サステナブル成長などを財務的な数値で分析します。企業の事業戦略や経営戦略と,財務数値との密接な関わりを解説します。
第二に,ESGを取り入れていることです。ESGはサステナビリティと関係があり,コーポレートファイナンスとの親和性は高いです。この潮流を無視するわけにはいきません。本書では,第13章と終章「コーポレートファイナンスの広がり」において,ESGを重点的に取り上げました。その他の章においても,ESGとコーポレートファイナンスの関係を紹介しています。
第三に,実際に手を動かして理解を深めてもらうために,エクセルによる財務モデルを多用していることです。手を動かしながら,コーポレートファイナンスとバリュエーションの理解を深めてください。
目次
はじめに-本テキストの特徴と使い方-
第1章 コーポレートファイナンス
第2章 バリュエーションの基礎
第3章 価値の創造
第4章 資本利益率とキャッシュフロー
第5章 ポートフォリオとCAPM
第6章 資本コストの算出
第7章 投資評価と財務モデル
第8章 企業価値評価
第9章 バリュエーションと経営戦略
第10章 クロスボーダーとベンチャーのバリュエーション
第11章 資本構成と資金調達
第12章 ペイアウトと現金保有
第13章 企業と投資家の対話―IR,エンゲージメント,ESG―
終章 コーポレートファイナンスの広がり