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内容説明
「そうだ、『搾取』ならマルクス自身から、『一般均衡論』ならワルラス本人から、『流動性選好』ならケインズその人から聞けばいいではないか!!」
主人公は、数学のできない経済学部の女子大生。そのゼミの指導教官はひた すらバブルを懐かしむ女性教授。そこに、なぞの占い師のじいさんが登場し、 続々と大物の経済学者を降霊させることにーー。著名経済学者本人の口から明かされる自説の核心。勘所だけを、手早く、明解に、深くわかりたいあなたへ。
第1章 アダム・スミス 第2章 リカード 第3章 マルクス 第4章 ジェボンズ、メンガー、ワルラス 第5章 マーシャル 第6章 ケインズ 第7章 ヒックスからサミュエルソンへ 第8章 フリードマンと反ケインズ革命 終章 そして、経済学の現在へ
目次
古典派の時代(アダム・スミス-自由な市場はみんなを豊かにするのだ
リカード-この世に無用な人間なんていない
マルクス-搾取は弱肉強食社会の悪意の産物などではない)
新古典派の時代(ジェボンズ、メンガー、ワルラス-限界革命トリオが新時代をもたらした
マーシャル-「短期」と「長期」で限界革命以前と以後を総合できる)
ケインジアンの時代(ケインズ-人はなにも買いたくなくても、貨幣自体を持ちたがる
ヒックスからサミュエルソンへ-硬直価格のマクロ教科書体系はどこで始まったか?)
新しい古典派の時代(フリードマンと反ケインズ革命-政府による愚かな介入が経済をダメにする)
そして、経済学の現在へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aiken
12
2009年の本。理系のエンジニアのオジサンは経済学を知らない。最初の1冊と思って読んでみた。けっこう難しい。この本は基本を身につけた後にその先入観振り払うための本のようだ。よって、もう少し基本的なとこからお勉強しようと感じた。他の分野でもそうだが、その歴史を学ぶのは楽しい。古いものを否定し、新しいものを打ち立て、やっぱり古いものを見直しながら時代が進んでいく姿が見える。最後の方はイノベーション、ゲーム理論、進化論、行動経済学なんて言葉も出てきて読んだ本とのつながりがなんだか楽しい1冊だった。2022/01/08
魚京童!
7
対話じゃなければよくわかったのに…。2014/03/02
yamamiki
4
経済学史を系統的に理解するには格好の入門書であると思います。 変な物語としたところは、余計かなと思いますが興味のない人が読み進めるのには良かったのかな。この著者の立ち位置はマルクス経済学ですが偏見で判断していけないとも思いました。経済学に対する真摯な態度は評価できます。この本読んでいてマル経を曲解したのは一体誰なのと言いたくなります。レーニン、スターリン、毛沢東、ポルポトそれから日本の馬鹿左翼かな。2014/08/13
yasu7777
3
★★★☆☆ あまり意味のないおふざけ部分を無くせば、もっと良くなるのだけどなあ。2016/05/19
菜の花
3
古典派の時代・アダム・スミスから始まり、ジェボンズ、メンガー、ワルラス、マーシャル、ケインズ、ヒックス、サミュエルソン、フリードマン、反ケインズ革命、そして現在へ。主人公の女子大生・江古野ミクのゼミの課題の相談を受け、次々に歴代大物経済学者を「降霊」してみせる謎の占いじいさんと、ミクの担当教授が、経済学史を対話形式で説明します。文章はコミカルですが、内容はマジメに経済学史でした。経済学の有用性って何だろう、という初心者の導入には良いかも。2011/01/09