角川文庫<br> 展覧会の「怖い絵」

個数:1
紙書籍版価格
¥924
  • 電子書籍
  • Reader

角川文庫
展覧会の「怖い絵」

  • 著者名:中野京子【著者】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • KADOKAWA(2022/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041118931

ファイル: /

内容説明

美女の口元から垂れた生贄の血が、点々と羽毛に染みを作る『飽食のセイレーン』──作品に込められた重要なダブル・イメージとは? その酒を飲めば豚に変えられてしまう『オデュッセウスへ杯を差し出すキルケ―』──妖艶な魔女の背景に描かれた、数々のアイテムが示す意味とは? 入場者数68万人超、最長3時間半待ちの大行列。美術史に残る大ヒットとなった「怖い絵」展を監修者の著者が解説。リアルに匹敵する、永久保存版「読む」展覧会!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

62
2017年8月に兵庫県立美術館で観た『怖い絵展』いつもは文庫でその余りにも小さなプリントに残念な思いをしていたが…実物が目の前に!三白眼でねめつけるモッサの『彼女』の妖しい美しさと、ベッキー似の『飽食のセイレーン』いずれもアニメの美少女のようなわかりやすさが眼を惹いたが、何よりも衝撃的だった作品はドラローシュの『レディ・ジェーン・グレイの処刑』描かれた史実の残酷さに印象深く記憶に残っていたその作品の実物の存在感と、サイズの迫力に圧倒された。今は文庫本の限られた紙面のプリントにも当時の記憶が刺激される。2023/01/05

shio

44
2017年「怖い絵展」の展示作品を当時の反響などエピソードも交え解説。カバーのモッサの絵「飽食のセイレーン」は強烈!アニメチックな絵柄が100年前の物とは思えず、鮮やかな色彩が毒々しく異彩を放っていました。セザンヌが描いたのが意外な「殺人」、切り裂きジャックの犯人との説(パトリシア・コーンウェルが7億かけて検証)もあるシッカートの絵も怖い。しかしなんと言ってもドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」!実物の迫力は凄かった。漱石も感慨に耽ったこの絵を観ることが出来て本当によかった。感動が甦りました。2022/03/24

読特

42
2019年11月刊行『もっと知りたい「怖い絵」展』(KADOKAWA 刊行の単行本)の文庫版。単行本を読んだのは2年前。覚えているが、濃淡はある。「切り裂きジャックの寝室」は強烈な印象で残っている。当人がいないところが恐怖を増す。画家も有力容疑者。視点にいるのが本人なのか。殺されたのは売春婦たち。ウォータールー橋から身を投げるのも娼婦たち。「発見された溺死者」も覚えている。落ちるところまで落ち、追い詰められ至った姿。それは美しくなければならない。落ちる瞬間、切り裂かれる瞬間、何を思ったろう。2022/04/19

坂城 弥生

41
美術館はあまり馴染みが無いけど音声ガイドとかあったら楽しめそう。2023/07/20

るぴん

40
「怖い絵展」で展示されていた絵の解説と舞台裏。何よりも表紙、モッサの「飽食のセイレーン」がインパクト大!そして不気味で怖い‼︎モッサという画家も知らなかったし、現代のゲームやファンタジーの挿絵で使われていそうな絵が100年前の作品だというのも知らなかった。まさにゲームで敵として登場するハーピーのよう。怖い絵展で実物を見たかった。「レディ・ジェーン・グレイの処刑」も迫力があっただろうなぁ。開催までの裏話も面白かった。そして帯には「怖い絵舞台化」の文字が…。どんなふうに舞台化するのか、とても気になる。2022/03/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19228578
  • ご注意事項